2025/06/13

【報道】SFTSと確認されたイエネコを治療した獣医師死亡、マダニ感染症疑い 獣医師会が注意呼びかけ 朝日新聞 2025/06/13

 【報道】

SFTSと確認されたイエネコを治療した獣医師が死亡、マダニ感染症疑い 獣医師会が注意呼びかけ

朝日新聞 2025/06/13 
 
 
概要 
マダニを通じてウイルスが哺乳類に感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について、感染したネコの治療にあたっていた三重県内の動物病院の獣医師が死亡していたことが、わかった。獣医師も感染していた疑いがあるという。 
 
検査でSFTSと確認されたイエネコの入院治療にあたった後、5月に呼吸困難などSFTSの症状がみられ、病院に搬送。数日後に亡くなった。マダニに刺された形跡はなかった。ほかの動物病院関係者や飼い主らに症状はないという。 
 
 

マダニ感染症で死亡の獣医師「胸が苦しい、息苦しい」訴え緊急搬送 発症前に感染ネコ治療

配信

 

マダニ感染症で獣医師死亡、三重 感染したネコの治療に従事

配信

 

猫治療した獣医師死亡 マダニ感染症の疑い 獣医師会が注意呼びかけ

配信

 

ネコを治療した高齢の獣医師が死亡 マダニ感染症「SFTS」か 呼吸困難などを訴え病院に搬送 三重

配信

 
 

ネコの治療後に獣医師が死亡 マダニなどが媒介する感染症「SFTS」に感染か 三重県

配信

 
 
 
--------------- 

マダニ感染症で60代女性死亡 香川

配信

 
香川県は9日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で、同県三豊市の60代女性が死亡したと発表した。
 
県によると、5月25日に発熱や筋肉痛などの症状が出て、医療機関に入院。今月7日に死亡した。県はマダニにかまれたと推定している。県は屋外では肌を露出せず、虫よけスプレーを使用することなどを呼びかけている。
 
 
 
 --------------- 
Editorから 
詳細は上記URLを参照してください.
 
 

 
 

厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」 

重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome :SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有しているマダニに刺されることにより感染するダニ媒介感染症です。
 
感染症法では四類感染症に位置付けられています。

1 病原体

フェヌイウイルス科バンダウイルス属の重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome : SFTS)ウイルス

2 感染経路

主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺されることで感染する。 SFTSを発症している動物との接触により感染することもある。

3 潜伏期

6日~2週間程度

4 診断と治療

(1)臨床症状:
発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主徴とし、時に、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴う。
血液所見では、血小板減少(10万/㎣未満)、白血球減少(4000/㎣未満)、血清酵素(AST、ALT、LDH)の上昇が認められる。致命率は約10~30%程度である。

(2)診断:血液、血清、咽頭拭い液、尿から病原体や病原体遺伝子の検出、血清から抗体の検出

(3)治療:対症療法
※国内では、抗ウイルス薬(ファビピラビル)の使用が承認されている。

5 予防

草むらなどマダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かないことなど、マダニに刺されない予防措置を講じる。

------------------------------ 

【マダニ感染症】ネコを治療後に獣医師が死亡...ネコと人を守るために飼い主ができること 

#エキスパートトピ(石井万寿美) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6c5c17de0675ed571d0ee2666864c9f37c0c96ac 

 

 

------------------------------  

最近の参考文献

 「人獣共通感染症リスクと侵略的外来種問題 」(日本生態学会誌,2025年)
https://researchmap.jp/_yw/published_papers/50380223/attachment_file.pdf
(フリーPDF)

「イエネコ問題の本質に迫る : あふれるネコを生み出す人間社会」(生物の科学遺伝,2023年)フリーダウンロード
https://researchmap.jp/_yw/misc/42125058/attachment_file.pdf
(フリーPDF) 
 

2025/06/10

【報道】希少動植物が生息する沖縄・東村 野生化したヤギ 沖縄タイムス2025/06/09

 

【報道】希少動植物が生息する沖縄・東村 野生化したヤギが「有害鳥獣」扱い 村や県が捕獲に力を入れる理由は

 
沖縄タイムス 2025/06/09 
 
 
概要(詳細は上記URLをご覧ください)
 
東村高江に生息する野生化したヤギ(ノヤギ)。竹富町西表島などにも分布し、沖縄県は2023年に外来種の中でも優先的に防除する必要がある「重点対策種」に指定した。東村では農地作物の食害が出ており、希少な動植物が生息する森の生態系に悪影響を 及ぼす懸念もある。村や県は捕獲や拡散防止に力を注いでいる。(北部報道部・大庭紗英) 
 
(略) 
ノヤギを「有害鳥獣」として取り扱い、対策に乗り出した。これまでイノシシやカラスの捕獲作業をしてきた狩猟者らでつくる「有害鳥獣被害対策実施隊」がノヤギの捕獲作業を通年で始めた。
 
(略)  
ノヤギ分布が深刻だった西表島では、竹富町が本年度4月1日からヤギの適正飼養・管理に関する条例を施行。飼育の際には首輪や耳標の装着、放し飼いの禁止、脱走した際の通報義務等が定められている。違反した場合は、指導や勧告、過料が科せられるようになった。
 
(略)  
沖縄外来種.com」でノヤギを含めた外来種の情報提供を呼びかけている。
詳細はhttps://okinawa-gairaisyu.comから。 
 
 
Editorコメント
家畜ヤギは食料として琉球諸島では歴史的に利用されてきました.しかし,飼育管理が不十分で,野放しに近い例もあり,外来種化(人間の管理外になり自然界に進出)して問題(植生破壊,土壌流出,生態系破壊など)を起こしている事例が多くあります.家畜として適正飼養が基本で,外来種化した個体は自然界からの排除が必要です. 
 

2025/06/05

【論文】人獣共通感染症と外来種についての総説

【論文】 亘 悠哉. 2025. 人獣共通感染症リスクと侵略的外来種問題.日本生態学会誌.

https://doi.org/10.18960/seitai.2207

(open access) 

上記URLから論文PDFをダウンロードできます.ぜひご覧ください. 
  
おすすめ点 
人の最も身近な動物であるネコはさまざまな人獣共通感染症リスクに関わりますが,本総説では,SFTSとトキソプラズマの感染サイクルにおけるネコの役割について重点的に取りあげています.
また,人獣共通感染症対策の選択肢としての外来種対策の重要性,それを実現するための制度的課題,既存制度でもセクター間で連携して取り組まなければならない,という指摘をしています.
 
 
アブストラクト

人獣共通感染症の発生は増加しており、公衆衛生や社会経済、生物多様性の重大なリスクとなっている。人獣共通感染症の発生を促進する主な要因のひとつが外来種の侵入である。そのプロセスはおもに2つあり、ひとつは外来種の侵入に伴う病原体や病原体媒介生物(ベクター)の随伴移入により、新たな感染症リスクが生じるプロセス、もうひとつはもともと地域に潜在する病原体やベクターを増加・拡散させるプロセスである。しかしながら、これまで人獣共通感染症に主に対応してきた動物衛生や公衆衛生の分野においては、必ずしも外来種問題の関心が高くはなく、人獣共通感染症対策において外来種対策や生態学的な概念が取り入れられることはほとんどなかった。こうした知識ギャップを埋めるため、本総説では、これまで散発的に報告されてきた人獣共通感染症と外来種をキーワードとする研究事例を整理し、以下の3つの事例について紹介し、それぞれ外来種が感染サイクルの中で果たす役割やとりうる対策の方向性に整理した。

1)イエネコへの餌やりで深刻化するトキソプラズマ症リスク、

2)自然環境と人間生活圏をまたいだ重症熱性血小板減少症候群(SFTS)感染サイクルと外来哺乳類の役割、

3)国内外来ニホンジカの移入がもたらす人のマダニ刺咬リスク。

これらの事例を受けて、人獣共通感染症対策の新たな選択肢として外来種対策を追加する提言を行った。 

2025/06/04

【報道・論文】うれしいニュース、外来種のウシガエルを駆除したら、ヨセミテ固有種の亀が復活2025-06-02 08:00

 

【報道】うれしいニュース、外来種のウシガエルを駆除したら、ヨセミテ固有種の亀が復活

https://karapaia.com/archives/513998.html

(著) (編集)

公開:

アメリカ・カリフォルニア州の壮麗な自然を抱くヨセミテ国立公園。この世界遺産でもある名所に、かつては当たり前にいた在来種のブチイシガメが、数十年ぶりに復活の兆しを見せている。

 彼らの激減の原因でもあった外来種のウシガエルが駆逐されたことにより、カメの幼体が食べられずに成長するようになり、生息数の増加につながったのだ。

 

【論文】

Effects of invasive American bullfrogs and their removal on Northwestern pond turtles

Woodruff, Sidney M. , Grasso, Robert L. , Halstead, Brian J.  and Todd, Brian D.

https://doi.org/10.1016/j.biocon.2025.111090 

 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0006320725001272?via%3Dihub

2025/06/02

【報道】鹿児島県・奄美市で放送大学公開講座、クロウサギ農作物被害年々増加 樹木の中でなぜタンカン食害調査中 奄美新聞2025/06/02

 

鹿児島県・奄美市で放送大学公開講座、クロウサギ農作物被害年々増加 樹木の中でなぜタンカン食害調査中

配信

 

 https://news.yahoo.co.jp/articles/d92ee13ac72c0dc094f2575d139bfe975afd1d49

 

【概要】 

国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギによる農作物被害。年々増加しており、特産果樹タンカン食害では「一番栄養がある」とされる皮の部分がかじられることで、幼木では枯れる被害が出ている。多くの樹木がある中、「なぜタンカンに食害を与えるか」について大学での調査研究が進められている。  1日に県立奄美図書館であった放送大学鹿児島学習センター(高津孝所長)の公開講座で、講師を務めた鹿児島大学農学部の香西(こうざい)直子准教授が報告した。香西氏は愛媛大で農学博士号を取得。2017年から鹿大に赴任しており、奄美でも調査研究を行っている。 

 

(詳細は上記URLをご覧ください) 

2025/06/01

【報道】「共生」を考える(連載)奄美新聞社 2025年5月26日,5月27日,6月1日

 

「共生」を考える 希少種による農作物被害の現場から 1 

2025年5月26日

https://amamishimbun.co.jp/2025/05/26/56305/

対策構築も課題多く
連載を始めるにあたり 河合渓(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)

 

 

「共生」を考える 希少種による農作物被害の現場から 2 

2025年5月27日

https://amamishimbun.co.jp/2025/05/27/56318/ 

希少種保護の成功がもたらしたもの

農作物被害増加の背景 鈴木真理子(環境省奄美群島国立公園管理事務所)
 
 
 

「共生」を考える 希少種による農作物被害の現場から 3 

2025年6月1日

https://amamishimbun.co.jp/2025/06/01/56403/ 

ウサギごと囲い繁殖も
タンカン樹皮食害現地から㊤ 大海 昌平(果樹農家)

 

2025/05/31

【報道】日本紅斑熱で,マダニにかまれ死亡 広島県内では今年初の死亡例に2025/05/30広島ホームテレビ

【報道】70代女性 マダニにかまれ死亡 広島県内では今年初の死亡例に

2025/05/30広島ホームテレビ

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6540593

 (概要)

マダニにかまれることで感染する日本紅斑熱で広島県呉市の70代の女性が死亡しました。 広島県内では今年初の死亡例となっています。 呉市によると市内に住む70代の女性は17日、発熱の症状がでたのち24日に救急搬送されましたが、死亡したということです。 マダニによる刺し口が確認されたことから検査をしたところ日本紅斑熱だったことが分かったということで県内での死亡例は今年初としています。

 

--------------

注意点

アース製薬(株)研究部で害虫飼育を担当

【野外に出かける時】 長袖と長ズボンを着用。 首にはタオルを巻く。 ズボンの裾を靴下の中に入れる。 マダニを見つけやすいように、白っぽい明るい色の服を着用。 マダニに効果のある虫よけスプレーを使用。 

【帰宅した時】 上着は家の外で脱ぎ、マダニが付いていないか確認。 すぐにシャワーを浴びるか入浴する。(吸着前ならマダニを流すことができます) 身体にマダニが付いていないかチェックする。家族にも見てもらう。 これらの習慣を身につけて、マダニに刺されないよう注意してください。 


----------------

日本紅斑熱

病原体

リケッチアの一種 リケッチア・ジャポニカ(Rickettsia japonica

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522_00001.html

 

 ---------------

Editorから

野山だけでなく,住宅地でも野生動物はマダニを付けて庭などに侵入してきて,マダニを落としていきます.野放しイエネコや外来哺乳類(アライグマ,ハクビシン,ネズミなど)などもマダニを運んできます.

 

2025/05/12

【報道】横浜 天然記念物アマミトゲネズミ展示 神奈川で唯一、奄美大島の絶滅危惧種  神奈川新聞2025/5/12(月) 5:01配信

 【報道】横浜 天然記念物アマミトゲネズミ展示 神奈川で唯一、奄美大島の絶滅危惧種

神奈川新聞2025/5/12(月) 5:01配信

金沢動物園(横浜市金沢区)で、絶滅危惧種であるアマミトゲネズミの展示が始まった。鹿児島県・奄美大島にのみ生息し、国の天然記念物に指定されている。同園は保全活動に取り組んでおり、神奈川県内での展示は同園が唯一という。
 
中略
 
奄美大島では森林伐採のほか、ノネコや外来のマングースなどの影響でアマミトゲネズミの個体数が減少。そこで、絶滅危惧種の保全活動に取り組む同園が埼玉県こども動物自然公園からアマミトゲネズミの雄と雌計6頭を譲り受け、2021年から飼育を始めた。
 
中略
 
(詳細は上記URLをご覧ください)
 
 
 
 

Editorコメント:

展示を通して,このめずらしいネズミを知ってもらい,保全活動などを多くの方に知ってもらえるいい機会です.
 
 

雄生まれる仕組み解明 奄美固有のトゲネズミ

南海日日新聞社2022年11月30日


哺乳類の新しい性決定の仕組みを発見~Y染色体とSry遺伝子が消失してもオス消滅しない

2022年11月29日
 

トゲネズミ性決定メカニズム一端が明らかに

 
 
 

2025/05/06

【報道】天然記念物はねた…GW中「ツシマヤマネコ」2匹交通事故死 ドライバーは罪に問われるのか?保護センターに聞いた【長崎・対馬】NBC長崎放送 2025/5/518:34

 

【報道】天然記念物はねた…GW中「ツシマヤマネコ」2匹交通事故死 ドライバーは罪に問われるのか?保護センターに聞いた【長崎・対馬】

配信 NBC長崎放送

 https://news.yahoo.co.jp/articles/d641ad9075294d296f991d10bdf9a6d79d84feac

 

(以下は概要です.詳細はURLをご覧ください)

ことしのゴールデンウィーク期間中、長崎県対馬市で国の天然記念物であり絶滅危惧種にも指定されているツシマヤマネコ2匹が、相次いで交通事故により死にました。天然記念物を車ではねてしまった場合、ドライバーは罪に問われるのでしょうか?


(中略)
 
・故意でない限り罪に問われることはない。ただし、通報の遅れは救命率を下げるため、対馬野生生物保護センターは事故を起こした際にはすぐに連絡するよう呼びかけています。 
 
・一方で、故意に傷つけた場合や違法捕獲・飼育をした場合は「文化財保護法」や「種の保存法」により重い罰則が科される可能性があります。 
 
▶故意に傷つけた場合→「文化財保護法」違反  …5年以下の懲役または100万円以下の罰金 
▶違法捕獲・飼育→「種の保存法」違反  …5年以下の懲役または500万円以下の罰金
 

 

2025/05/05

【報道】「沖縄やんばるに新種の植物 世界自然遺産域、保護急務」KYODO2025年5月4日

 

【報道】

沖縄やんばるに新種の植物 世界自然遺産域、保護急務

配信 KYODO

世界自然遺産に登録された「やんばる」と呼ばれる沖縄本島北部の森に自生する多年草が、沖縄固有の新種だとする分析結果を、東北大や琉球大などが国際専門誌に発表した。チームは「ヤンバルカラマツ」と命名し、個体数が50株以下と極めて少なく、生育環境保全が急務としている。   

https://news.yahoo.co.jp/articles/6d681c6354df55afa246f012e719ad15093f1152

詳細は上記URLをご覧ください.

 

---------------------------

【琉球大学】

沖縄島北部の世界自然遺産地域から新種の植物を発見 -「ヤンバルカラマツ」と命名

2025年04月10日

https://www.u-ryukyu.ac.jp/news/65997/

<論文情報>
  1. タイトル:New Species of Thalictrum (Ranunculaceae) from Okinawa Island in Japan and Its Phylogenetic Implications

  2. 著者:Kanae Michimoto*、 Masatsugu Yokota、 Atsushi Abe、 Shinji Fujii、 Daiki Takahashi、 Satoshi Kakishima、 Chih Chieh Yu、 Takuro Ito、 Masayuki Maki
    *責任著者:東北大学大学院生命科学研究科博士課程後期3年 道本佳苗

  3. 掲載誌:PHYTOTAXA

  4. DOI:10.11646/phytotaxa.696.1.3

  5. URL: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.696.1.3

解説PDF(日本語)

 https://www.u-ryukyu.ac.jp/wp-content/uploads/2025/04/New-Species-of-Thalictrum-Ranunculaceae-from-Okinawa-Island-in-Japan-and-Its-Phylogenetic-Implications.pdf


2025/05/03

【報道】ヤンバルクイナの繁殖期 交通事故「ロードキル」に注意を 去年は31件 5/2(金) 12:19配信RBC

【報道】ヤンバルクイナの繁殖期 交通事故「ロードキル」に注意を 去年は31件

配信

 https://news.yahoo.co.jp/articles/59415e137283eb555407a409fe02a086e4afc3d0

 

概要(詳細は上記URLをご覧ください)

国頭村・大宜味村・東村の “やんばる3村” が、この時期に多発するヤンバルクイナなどの交通事故を防ごうと開いたもので、会議では去年、車両によるロードキルについてヤンバルクイナは31件、ケナガネズミは36件だったことが報告されました。 また事故防止策として車の速度を計測し警告するシステムが紹介されたほか、ヤンバルクイナを道路から遠ざける「カーアラート」の実験が昨年度成功したことなどが報告されました。

【報道・発表】国の特別天然記念物アマミノクロウサギ、24年は163匹が交通事故死 過去2番目の多さ 環境省「個体数回復で高止まり状態」2025年5月3日南日本新聞社

 【報道・発表】

国の特別天然記念物アマミノクロウサギ、24年は163匹が交通事故死 過去2番目の多さ 環境省「個体数回復で高止まり状態」

 南日本新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/6e25cc750491c8d9a620ea1da20f6914be7ae2df 

(概要,詳細はURLをご覧ください)

環境省は2日、奄美大島と徳之島のみに生息する国指定特別天然記念物アマミノクロウサギの2024年の交通事故死は163匹(前年比12匹減)だったと発表した。国指定天然記念物ケナガネズミは42匹(同33匹減)。それぞれ、10年、4年ぶりに前年を下回ったが、いずれも過去2番目に多かった。

 

 

-------------------------------

アマミノクロウサギ交通事故死 トゲネズミはイヌネコ捕殺 環境省・希少ほ乳類死因内訳発表 徳之島で過去最多 鹿児島県

配信 奄美新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/b61c0ab9b58c132ba66fd4b6c0f7d1d437c877ad

(概要,詳細はURLをご覧ください) 
 
環境省は2日、2024年1年間に鹿児島県奄美大島と徳之島で回収された希少ほ乳類(アマミノクロウサギ、ケナガネズミ、アマミトゲネズミ、トクノシマトゲネズミ)の死体確認件数と死因内訳を発表した。アマミノクロウサギとケナガネズミの死因は交通事故が最も多く、徳之島のアマミノクロウサギでは過去最多。トゲネズミについては、両島でイヌやネコによる捕殺が多い傾向となった。

 

 

徳之島でロードキル過去最多 アマミノクロウサギ42件 2024年・環境省

2025年05月05日南海日日新聞

https://www.nankainn.com/news/gvmnt-admin/%E5%BE%B3%E4%B9%8B%E5%B3%B6%E3%81%A7%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%AB%E9%81%8E%E5%8E%BB%E6%9C%80%E5%A4%9A%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%B5

(概要,詳細はURLをご覧ください) 

 環境省は2日、奄美大島と徳之島で2024年に確認された希少哺乳類4種の死体数と死因の内訳を発表した。国の特別天然記念物アマミノクロウサギの死体数は両島で計242件(奄美大島177件、徳之島65件)。内訳は交通事故死(ロードキル)が最も多く、奄美大島で121件(前年比26件減)、徳之島で42件(前年比14件増)だった。徳之島は22年の41件を超え過去最多。

【紹介・論文】ネコの家畜化は古代エジプトの「生贄の儀式」によって誕生した可能性

ネコの家畜化は古代エジプトの「生贄の儀式」によって誕生した可能性

 

2025.04.30 20:00:54 Wednesday「ナゾロジー Love Science, Enjoy! 」

 https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/176446#google_vignette

 

イエネコ誕生の裏には、知られざる歴史の闇が隠されていたかもしれません。

英エクセター大学(University of Exeter)の最新研究で、ネコの家畜化は約3000年前の古代エジプトの生贄の儀式がきっかけで始まった可能性が浮上したのです。

つまり、生贄に捧げるために大量のネコが必要になったため、人類が家畜化して、穏やかなネコを大量繁殖させたと新たな研究は推測しています。

研究の詳細は2025年4月22日付でプレプリントサーバー『bioRxiv』に公開されました。

 
参考論文
 Cat domestication originated in ancient Egypt, new studies reveal  
https://archaeologymag.com/2025/04/cat-domestication-originated-in-ancient-egypt/ 
 
The Modern Cat May Have Emerged From Ancient Egyptian Ritual Sacrifice
https://www.sciencealert.com/the-modern-cat-may-have-emerged-from-ancient-egyptian-ritual-sacrifice
 
 
オリジナル論文
Redefining the timing and circumstances of cat domestication, their dispersal trajectories, and the extirpation of European wildcats
https://doi.org/10.1101/2025.03.28.645877 
 
The dispersal of domestic cats from Northern Africa and their introduction to Europe over the last two millennia https://doi.org/10.1101/2025.03.28.645893

2025/05/02

【報道】保全活動部門で環境大臣表彰「奄美マングースバスターズ 外来種対策の活動評価」 2025年05月02日南海日日新聞社

保全活動部門で環境大臣表彰 奄美マングースバスターズ 外来種対策の活動評価

 2025年05月02日南海日日新聞社

 https://www.nankainn.com/news/a-and-p/%e4%b8%96%e7%95%8c%e8%87%aa%e7%84%b6%e9%81%ba%e7%94%a3/%e4%bf%9d%e5%85%a8%e6%b4%bb%e5%8b%95%e9%83%a8%e9%96%80%e3%81%a7%e5%a4%a7%e8%87%a3%e8%a1%a8%e5%bd%b0%e3%80%80%e5%a5%84%e7%be%8e%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%90%e3%82%b9%e3%82%bf

 

以下は概況です.詳しくはURLを見てください.

環境省の2025年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰の受賞者がこのほど発表され、奄美大島で特定外来生物フイリマングースの駆除の中心的役割を担った「奄美マングースバスターズ(AMB)」が選ばれた。関係者は「奄美の活動は外来種対策の法整備前から始まり、国内の対策の礎となった。AMBに限らず、生態系を守るために取り組んできたすべての人の功績が評価されたと感じる」と喜びを語った。

授賞式は2025年5月14日環境省(霞が関)

 

 

2025/04/30

【報道】クロウサギ生息地に異変 ソテツ害虫が影響 個体数減少など懸念 奄美大島(2025年4月28日南海日日新聞)

 【報道】

クロウサギ生息地に異変 ソテツ害虫が影響 個体数減少など懸念 奄美大島

2025年04月28日南海日日新聞

https://www.nankainn.com/news/a-and-p/%e3%82%af%e3%83%ad%e3%82%a6%e3%82%b5%e3%82%ae%e7%94%9f%e6%81%af%e5%9c%b0%e3%81%ab%e7%95%b0%e5%a4%89%e3%80%80%e3%82%bd%e3%83%86%e3%83%84%e5%ae%b3%e8%99%ab%e3%81%8c%e5%bd%b1%e9%9f%bf%e3%80%80%e5%80%8b

 「国の特別天然記念物アマミノクロウサギの生息地に異変が起こっている」。奄美市笠利町の希少野生動植物保護推進員、勝廣光さん(77)が南海日日新聞社へ写真を寄せた。ソテツの葉や幹、根に寄生して枯死させる外来種「ソテツシロカイガラムシ」(通称CAS)の影響で、観察を続けている奄美大島のクロウサギの巣周辺の景色が一変しているという。勝さんは「巣や通り道を隠すソテツがなくなってしまえば生息域の縮小や個体数減少にもつながる可能性がある」と警鐘を鳴らす。

(詳細は上記URLを見てください)

 

-------------

鹿児島県庁
ソテツを加害するカイガラムシについて

https://www.pref.kagoshima.jp/ad07/sangyo-rodo/rinsui/shinrin/hogo/cycas_kaigaramusi.html

奄美市役所

 https://www.city.amami.lg.jp/norin/kaigara.html

 沖縄県庁

https://www.pref.okinawa.lg.jp/kurashikankyo/petgaiju/1018721/1005044.html

 

 

 

Editorコメント

https://ja.wikipedia.org/wiki/CAS_(%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B7)

上記Wikipediaからの概要

 CAS(キャス)ことソテツシロカイガラムシ(学名:Aulacaspis yasumatsui)は、カメムシ目マルカイガラムシ科に属する外来カイガラムシ。英名Cycad aulacaspis scaleの頭文字から通称CAS(キャス).

 原産地はタイなど東南アジア。外来種として台湾、ハワイ、グアム、アメリカ大陸等に分布し、効果的な防除方法が確立されておらず、侵入先では自生あるいは植栽されたソテツに大きな被害を与えている。

2006年の時広の警告的報告以後、日本では侵入の報告事例は無かった。日本での定着は、2022年より奄美大島の一部群生地の集団枯死が認められていたが、鹿児島県の奄美大島にて2022年11月22日に初確認以後、2023年11月までに奄美大島の5市町村すべてで被害が確認されたほか、沖縄県でも確認された。奄美大島には台湾から侵入したと推測されている。 

 

 

 

 

2025/04/28

【論文】イエネコの狩りや餌の評価研究に使用される手法の研究レビューと手法によるバイアス評価

 論文タイトル(意訳)
イエネコの狩りや餌の評価研究に使用される手法の研究レビューと手法によるバイアス評価
 
原著論文
Hannah L. Lockwood, Maren Huck “A Global Systematic Review and Meta-Analysis of Methods Used to Evaluate Predation and Diet of Domestic Cats (Felis catus)” Ecology and Evolution 15(4). (April 2025)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ece3.71349

 

Editorから(ざっと見で・・):

イエネコによる在来種への狩りや捕食に対して,調査手法による分類群ごと(哺乳類,鳥類,両生爬虫類・・・)の評価の違いを.客観的にしようというすごい試みの論文です.

世界で発表された88本の論文(日本も含む)を対象とし,調査手法と餌動物となる分類群ごとでの評価バイアスを示しています.著者は,(糞やアンケート手法と異なる評価傾向が見られた)首輪カメラの事例を増やしたいと希望しているようです.

以上です.

2025/04/26

【論文】Unexpectedly early and drastic dietary shift of feral cats to seabirds: Evidence from fecal samples of cats captured during the transition to the breeding season of the streaked shearwater on Mikura-shima Island, Japan.

【論文】

Watari Y, Matsuyama Y, Tokuyoshi M, Nose T, Hayama H, Kawakami K, Oka N (2025) Unexpectedly early and drastic dietary shift of feral cats to seabirds: Evidence from fecal samples of cats captured during the transition to the breeding season of the streaked shearwater on Mikura-shima Island, Japan. Mammal Study 50.

https://doi.org/10.3106/ms2024-0041

Abstract

Invasive cat predation on island-breeding seabirds is a well-known example of impacts reducing insular biodiversity. The affected islands show drastic seasonal changes in primary prey for cats (i.e., seabirds), yet no studies have detected the timing of cats’ dietary shift to seabirds. Using camera trapping, opportunistic information gathering, and fecal analysis of cats captured during the transition season between the wintering and breeding seasons of the streaked shearwaters on Mikura-shima Island, we found that cats began unexpectedly preying on the shearwaters in the middle winter when the shearwaters ever reported to stay in the wintering waters, which was also earlier than the period shown by any other monitoring records in this study. We updated our estimate to 330 shearwaters annually killed by an average cat on the island. Though the cat population is yet unknown, at least 34 980 shearwaters will be killed annually, assuming the results of our recent cat trapping as the minimum population. In addition, three landbird species—Izu thrush, Japanese wood pigeon, and Japanese scops-owl—were detected in the cat feces. Mikura-shima Island lacks management by the relevant governments to solve the cat issue. Urgent action is needed from these administrations.

  

和文タイトル

想定外に早くかつ急激な野生化ネコの海鳥への食性シフト:御蔵島におけるオオミズナギドリの繁殖シーズン移行期に捕獲されたネコの糞分析からのエビデンス
 

和文要旨

島で繁殖する海鳥へのネコの捕食は,島の生物多様性を低下させるインパクトに関するよく知られた例である.これらの島では,ネコの主要な食物(つまり海鳥)の数に季節による急激な変動があるが,これまで海鳥へのネコの食性シフトのタイミングを明らかにする研究はなかった.本研究では,御蔵島においてオオミズナギドリの越冬期から繁殖期への移行時期に,カメラトラップ調査,情報収集,および捕獲したネコの糞分析を行った.その結果,ネコによるオオミズナギドリの捕食は,想定外にもこれまでの報告で越冬海域にいる時期とされていた真冬から始まっており,また本研究のほかのどのモニタリング記録よりも早かった.この結果を受けて,御蔵島におけるネコ1 頭あたりのオオミズナギドリの年間捕殺数の推定値を330 羽に更新した.現在のところ御蔵島のネコの個体数は不明であり,したがって捕殺されるオオミズナギドリの総数も不明であるが,近年の我々のネコの捕獲結果を最低限の個体数と仮定すると,最低でも年間34 980 羽のオオミズナギドリがネコによって捕殺されていることになる.他にも本研究では,3 種の陸鳥-アカコッコ,カラスバト,オオコノハズク-がネコの糞から検出された.現在,御蔵島においては,関係行政によるネコ問題の解決を見据えた対策は実施されていない.関係行政による速やかな対策の実施が切望される.

 

------------------

 「御蔵島野生化ネコ捕獲プロジェクト」

最近オープンした御蔵島村のポータルサイト
みくら島  「300人しか住めない、東京です。」
https://mikurasima-portal.jp/
その中で,私たちのプロジェクトを紹介してもらいました!
Vol.1 ~ Vol. 4まで,活動内容,メンバーの思いなど盛りだくさんです.ぜひご覧ください!
★ 御蔵島 野生化ネコ捕獲プロジェクト【Vol.1】
大学・研究機関、島民、島外団体、行政の「四位一体」で、島の幸せを守る。
https://mikurasima-portal.jp/news/619186/
★ 御蔵島 野生化ネコ捕獲プロジェクト【Vol.2】
ネコと森に向き合う1日に密着。
https://mikurasima-portal.jp/news/686328/
★ 御蔵島 野生化ネコ捕獲プロジェクト【Vol.3】
プロジェクトへの想いを聞く。
〜プロジェクトメンバーインタビュー〜
https://mikurasima-portal.jp/news/254287/
★ 御蔵島 野生化ネコ捕獲プロジェクト【Vol.4】
ネコだけじゃくて鳥も救えるんだったら、その方がいい。
〜保護猫カフェ「たまゆら」:今場さんインタビュー〜
https://mikurasima-portal.jp/news/841834/

2025/04/25

【報道・発表】野鳥における高病原性鳥インフルエンザ発生状況について (陽性確定 鹿児島県奄美市)(環境省)2025/04/23

報道発表】

野鳥における高病原性鳥インフルエンザ発生状況について (陽性確定 鹿児島県奄美市)

 2025年04月24日
環境省沖縄奄美自然環境事務所

 https://kyushu.env.go.jp/okinawa/press_00122.html

鹿児島県奄美大島奄美市で令和7年4月19日(土)に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)に基づく国内希少野生動植物種に指定されているハヤブサの衰弱個体1羽が収容され、同日中に簡易検査を実施したところ、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されました。(4月20日報道発表)
 これを受けて、個体回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定するとともに、国立研究開発法人国立環境研究所で遺伝子検査を実施していましたが、同年4月24日(木)に高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出された旨の報告がありました。
 本事例は、奄美大島で1例目の野鳥における高病原性鳥インフルエンザの確認事例となります。 引き続き、野鳥監視重点区域内の野鳥の監視を強化していきます。

 

-------------------------------

【報道】

奄美大島初の鳥インフル感染確認 衰弱したハヤブサから検出 遺伝子検査で確定

2025年04月25日

南海日日新聞社

https://www.nankainn.com/news/p-economy/%E5%A5%84%E7%BE%8E%E5%A4%A7%E5%B3%B6%E5%88%9D%E3%81%AE%E9%B3%A5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%80%80%E8%A1%B0%E5%BC%B1%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%8F%E3%83%A4 

県は24日、奄美市で回収されたハヤブサ1羽から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたと発表した。ハヤブサは19日、衰弱した状態で見つかり、県の簡易検査で陽性だったため、国立環境研究所で遺伝子検査を実施、感染が確認された。奄美大島での感染確認は初めてとなる。

県は感染が確認されたことを受け、ハヤブサの回収地点の周辺半径10キロ圏内を対象とした環境省の野鳥監視重点区域の指定を5月17日まで継続することを決めた。

指定区域では19日以降、県や関係自治体の職員らが他に弱ったり死んだりしている野鳥がいないかパトロールするなど監視体制を強化しているが、これまでに、鳥インフルエンザ感染が疑われる事例の報告はなく、検査を行った検体もないという。

県によると、県内で野鳥の鳥インフルエンザが確認されるのは、3月26日以来、今シーズン(2024年11月以降)53例目。ハヤブサ以外では、出水市に飛来するナベヅルとマナヅルがほとんどという。


-------------------------------

【報道】

韓国の猫、高病原性鳥インフルエンザ確定…死亡の38匹のうち2匹に症状

 発信地:韓国 [ 韓国・北朝鮮 ]

https://www.afpbb.com/articles/-/3474881 

【07月30日 KOREA WAVE】ソウル市龍山区(ヨンサング)のある動物保護所で飼われていた猫2匹が、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)に感染したことが確認された。韓国で猫が高病原性AI陽性判定を受けたのは2016年12月以来。

農林畜産食品省は25日、先に申告された疑い事例2件を全て調査した結果、いずれも高病原性AI(H5N1型)と陽性判定されたと発表した。この動物保護所では猫が高熱と食欲不振などの症状を見せて死亡した。

この保護所では猫40匹を飼っており、このうち38匹が死亡したという。38匹のうち2匹が生前呼吸器不全症状を見せて動物病院を訪れ、この猫2匹から検体を採取して高病原性AIに感染したという事実が判明した。

同省関係者は「現在、死亡した猫のほとんどの死体は焼却され、追加の検査は難しい」と述べた。ただ、この保護所は密閉された空間で猫同士の接触が多かったとされ、死亡した猫がみな、高病原性AIに感染した可能性が高いと推定される。

 

------------------------------- 

韓国でペットフードから高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)検出

https://keibyo.jp/archives/12770 

韓国農林畜産食品部は,2023/08/04に,京畿道金浦市で2023/07/05に製造されたペットフードから高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出されこと,同工場で2023/05/23~08/01に製造されたペッドフード2銘柄の廃棄処分と,それを食べたネコの緊急予察を実施中であること等を発表しました。

 

 

-------------------------------

高病原性鳥インフルエンザ H5抗原が検出されたキャットフードの回収情報-韓国・情報提供-

農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課

http://www.famic.go.jp/ffis/pet/obj/chuui20230803.pdf

 

 

------------------------------- 

韓国で野生哺乳類から鳥インフルウイルス初検出、感染した鳥類を捕食したか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.19 06:41

https://japanese.joins.com/JArticle/331357?sectcode=400&servcode=400

韓国で初めて野生哺乳類から鳥インフルエンザウイルスが検出された。韓国環境部と国立野生動物疾病管理院は18日、全羅南道(チョンラナムド)和順(ファスン)の貯水池近くで16日に住民の申告により発見されたヤマネコ(絶滅危機野生生物2級)の死体を検査した結果、H5型の鳥インフル抗原が検出されたと明らかにした。

高病原性の有無は現在進行中である精密調査を通じて2~3日中に確認できるものとみられる。国立野生動物疾病管理院のイ・スウン疾病研究チーム課長は「結果が出なくはわからないが、通常鳥インフルにかかって死んだ場合は高病原性であることが多い」と話した。環境部は鳥インフル抗原が検出された直後に関係機関に通知し、緊急防疫措置を実施した。当局はヤマネコが鳥インフルに感染した鳥類を捕食する過程でウイルスに感染したと推定する。申告した住民が発見した時にヤマネコはすでに力なく倒れており、野生動物救助センターに移されてすぐ死んだためだ。

鳥インフルの亜種であるH5N1ウイルスが世界的に流行する中で、各国で哺乳類感染が続き防疫当局が緊張している。哺乳類への感染が頻繁に起きればウイルスが人体に感染できるまで進化しかねないためだ。世界動物保健機関(WOAH)によると、欧州、北米、南米、日本などで発見された感染事例は2022年に111件、2023年に271件、2024年に100件だった。

昨年米テキサス州の農場では乳牛がH5N1に感染した後、農場スタッフがウイルスに感染した事例もある。国立野生動物疾病管理院は2023年から全国の主要渡り鳥飛来地付近で死んでいるのが見つかったり救助されセンターに運ばれてきた野生哺乳類の鳥インフル感染を検査してきた。これまで検査した355件はいずれも陰性だった。

 

 ---------------------------------

速報 ラッコの死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルス確認 ラッコの感染確認は国内初 海鳥と生息地が重なっていることが影響か 北海道浜中町

配信HBC

https://news.yahoo.co.jp/articles/c91951c6ba86620ce73f64fdc778fe6c512cf100

 北海道浜中町で回収されたラッコの死骸から、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたことがわかりました。 ラッコから鳥インフルの感染が確認されたのは国内初だということです。

(中略)

北海道によりますと、2024年秋からの高病原性鳥インフル感染確認は101件となっていて、今シーズンは北海道東側の海鳥の感染が多いということです。 


 ---------------------------------

なぜ?海鳥約600羽・アザラシ6頭の死骸が…野鳥やアザラシに“高病原性鳥インフルエンザウイルス”感染拡大「渡り鳥から…感染したのではないか」北海道内4月に入り野鳥の感染急増-半数以上が根室地方(北海道ニュースUHB TimeLine)

https://video.yahoo.co.jp/c/18124/44e59bc6bdffca0e78a05feb09b7c66e1fdb635e

 北海道ニュースUHB TimeLine 2025年5月3日(期限5月4日まで)

 海鳥約600羽、アザラシ6頭の死骸が見つかりました。
 根室市の野鳥で高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染が拡大。
 いったい何が起きているのでしょうか。
 充血した目。ぼんやりと砂浜に横たわるアザラシ。
 「4頭のアザラシが漂着しているのが見つかって、そのうちの1頭は生きた状態。打ち上っていて衰弱をしていた」(根室市歴史と自然の資料館の外山雅大学芸員)
 この約1時間後にこのアザラシは死にました。
 いったい何が起きているのでしょうか。
 「バードウォッチャーの人が観察中に、いきなり目の前でカモメが倒れた。(見つかった鳥の死骸は)5月2日の時点で593羽」(外山さん)
 見つかったのはアザラシ6頭、海鳥など593羽。
 大量の死骸が見つかったのは根室市です。
 地元の学芸員などの調査グループによりますと、市内の桂木地区で海鳥200羽以上、アザラシ4頭。
 長節地区でも見つかっています。
 このアザラシを含む死骸の一部を調べたところ。
 「鳥インフルエンザの検査で陽性が出てきた」(外山さん)
 北海道では4月に入り野鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染確認が急増。その半数以上が根室地方での海鳥による感染です。
 なぜ突然増えたのでしょうか。
 「(Q:なぜ根室で感染が拡大しているのか?)渡り鳥から地元に生息している鳥に
感染したのではないか。(Q:なぜアザラシが鳥インフルに感染?)鶏のフンに触れたり、はっきりと確かめられているものではない」(根室振興局環境生活課の浅井康孝課長)
 これから繁殖期を迎え、感染の広がりが心配される海鳥。
 通常、人への感染はないものの、北海道は死んだ動物に触れないよう注意を呼び掛けています。

 

--------------------

<国内初、アザラシが"鳥インフル"感染>北海道根室市で見つかったゼニガタアザラシの2頭の死骸から「高病原性鳥インフルエンザウイルス」検出…感染経路は不明・回収地点付近では野鳥の感染も確認

配信 北海道ニュースUHB

https://news.yahoo.co.jp/articles/b4b44eef81eec396b1ddd708df15b6290a068add

 専門家コメント 岸田直樹(感染症専門医/感染症コンサルタント/北海道科学大学客員教授)

高病原性鳥インフルエンザは“鳥の病気”の看板をほぼ外し、ヒト社会の門前まで迫っています。近年、アザラシ・キツネに加え昨年は大量のウシ感染が米国で確認され、哺乳類集団内で拡散する能力を着実に強化しています。「哺乳類適応=ヒトへの爆発的伝播」への階段を一段ずつ上がっている状況です。そして、今回の事例のように、日本という身近な場所で、国内として新しい哺乳類の事例発生、というのが着実に近づいているサインでもあります。地球上でヒトの次に多い哺乳類であるウシ・ブタで流行が定着すれば、パンデミックは“もし”ではなく“いつ”の段階になります。まず最初のブレーキは鳥での火種を徹底消し込むこと。迅速な殺処分と発生源封鎖ができればよいのですが、世界各地でそれが徹底できているとは言い難い状況です。根室納沙布岬への道は、時々マラソンコースで走っていてとても身近な場所です。たまにラッコがいて、感染しないか心配です。


 --------------------------------- 


広がる高病原性鳥インフル…アザラシ、ラッコにも拡大、海鳥との生息地が重なり感染か ばんえい競馬では馬インフルでレース中止に、ワクチン接種で重症ならず

 2025年5月13日HBC北海道放送

 

(下記は抜粋,詳細は上記URLをご覧ください)

北海道大学大学院獣医学研究院(獣医学専攻)迫田義博教授 「鳥インフルエンザウイルスを持っている鳥の数、そして種類が多い。ウイルスとしては(その種感染してる動物を殺さずにとにかく移りやすいウイルスに変異していくわけですよね。ウイルスまみれの岩場とかをアザラシだとかラッコが共有することによって、偶発的な感染が起きていると。犬や猫への感染ってのはこれ諸外国で既に報告されてるんですね。ワンちゃんがそういう死体とかを直接触ったりかむことがないよう、注意が必要」

(略)

北海道帯広市のばんえい競馬では、4月25日に3頭の競走馬が「馬インフルエンザ」に感染したことが確認され、レースが中止に。 その後、およそ800頭いる競走馬のうち、半数にあたる420頭ほどに発熱や鼻水などの症状が出ていましたが、減少傾向になり、17日からようやくレースを再開できることになりました。

 (略)

私たち、数年前に新型コロナのパンデミックを経験しているので…みんなでしっかりと衛生レベルを高めていくと、そこで止めることができるということで、動物と人との交流もルールを守れば広がって行かないと思われます。 そのため、基本的には弱っている動物には絶対に近寄らない、触らない。ペットも含めて、徹底していきましょう。 




 ---------------------------------

家畜の病気を防ぐために

農林水産省
更新日:2025年4月23日

https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/ 

 

飼養衛生管理指導等指針について

2025年4月18日強化

https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/sidou_sisin.html

https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/attach/pdf/sidou_sisin-3.pdf

⦅E⦆野生動物への対策強化
(1)都道府県、市町村及び関係団体は、地域の関係者と協力し、野生動物の捕獲や、
清浄性又は浸潤状況を確認するための野生動物の検査のほか、食品残さ等を介した
野生動物への感染
を防止するためのゴミ箱や看板の設置等の適切な対策を総合的に
推進することが重要である。


(2)家畜の所有者等は、野生動物が隠れる場所をなくすよう、衛生管理区域周囲の除
草その他の必要な措置を講ずるとともに、衛生管理区域並びに畜舎及び飼料倉庫、
堆肥舎等の関連施設に野生動物が侵入しないよう、防護柵、防鳥ネットの設置等、
家畜の飼養農場が置かれた状況を踏まえた効果的な対策を講ずることが重要である。 


---------------------

奄美の発見地点10km圏内が野鳥監視重点区域に指定されました.2025年4月19日付

鹿児島県 令和6-7年鳥インフルエンザ情報(随時更新)

鹿児島県 野鳥監視重点区域(2025年4月19日指定)

環境省 高病原性鳥インフルエンザに関する情報
現在はレベル3



 

 

---------------------

米で広がる鳥インフル、飼いネコ感染リスクに警戒強まる

北米

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN23F0H0T20C25A1000000/

ニューヨーク=西邨紘子】米国で高病原性(H5N1)鳥インフルエンザが家畜や動物に流行する中、飼いネコへの感染に当局が警戒を強めている。ネコはイヌに比べ鳥インフルが重症化しやすく、死亡率が高い。屋内飼いのネコは飼い主との距離が近く、ヒト感染の経路となるリスクも指摘されている。

(中略)

過去の流行でネコ科の動物からヒトに感染した例が報告されていると指摘し、飼いネコや自らを鳥インフル感染から守るため(ウイルス感染したネズミや鳥,生乳や生食フードを食べてなどの感染を避けるために)「監視なしでネコを屋外に出す時間を制限するなどの予防策が必要だ」と助言している。



​----------------------

“生食”ペットフードに潜む危険、米国では鳥インフルで猫が死亡

ペットの健康にいい証拠は不十分なうえリスクは明らか、米獣医師会は非推奨

2025.04.03 National Geographic
 
 
​----------------------

鳥インフルエンザで甚大な被害、米国で今何が起こっているのか

ニワトリや乳牛で感染が拡大、乳牛に毒性の強い株も、ヒトでの危険性や安全対策は

 

最近、米国で鳥インフルエンザ(H5N1)による猫の死亡が相次いで報告され、愛猫家たちの間で大きな関心と懸念が広がっています。

AP News 2025/01/11, Los Angeles Times, New York Post 2025/03/15 

🐱 愛猫家の反応と懸念

カリフォルニア州サンバーナーディーノのジョセフ・ジョーネルさんは、2匹の猫が生肉入りの生乳を摂取した後に死亡し、3匹目の猫が入院を余儀なくされました。彼は、ペット用生乳の製造元であるRaw Farmに対し、獣医費用などの補償を求める訴訟を検討しています 。​AP NewsLos Angeles Times+2Los Angeles Times+2AP News+2

ニューヨーク市では、8ヶ月齢の子猫がH5N1ウイルスに感染し、数日後に死亡しました。この子猫は、感染が疑われる生肉入りのペットフードを摂取していたとされています 。​New York Post

オレゴン州では、同様の理由で2匹の猫が安楽死させられ、野生の鳥から感染した可能性が指摘されています 。​

これらの事例を受けて、愛猫家たちはSNSやフォーラムで情報を共有し、ペットフードの安全性や感染予防策について活発に議論しています。特に、生肉や未加熱の乳製品を避けることが推奨されており、加熱処理されたペットフードへの切り替えが広がっています。


🛡️ 専門家からのアドバイス

専門家は、以下の予防策を推奨しています:

  • 生肉や未加熱の乳製品をペットに与えない。

  • 屋外での猫の放し飼いを避け、屋内飼育を推奨。

  • 感染の兆候(食欲不振、呼吸困難、けいれんなど)を見逃さず、早期の獣医受診を心がける。

  • ペットフードの製造元や原材料の情報を確認し、安全性を確保する。

これらの対策は、猫の健康を守るために重要です。


🔍 まとめ

米国での猫の鳥インフルエンザ感染による死亡は、ペットフードの安全性や飼育環境への関心を高めています。愛猫家たちは情報を共有し合い、予防策を講じることで、愛猫の健康を守ろうとしています。

----------------------------------

Editorコメント

上記のとおり,鳥インフルエンザ感染においても,イエネコ自体への感染が認められ,イエネコが感染源として感染伝播や拡大に寄与している可能性も考えられます.また上記専門家のとおり,「鳥の病気」から「哺乳類の病気」と進みつつあり,やがて「人間への病気」へも時間の問題とのこと.

家畜への感染予防のためには,上記のように,家畜の飼養衛生管理指針に基づく対策強化が実施されています.

イエネコから他の動物(人間も含む)への感染事例として,これまでにトキソプラズマ症がありました.鳥インフル感染も含めて,やはり「野放しイエネコ」の存在は問題です.イエネコは完全室内飼養が必須で人としての常識です.

以上