【報道】「茨城のネコでSFTS陽性、関東で初か マダニ媒介感染症リスク拡大」
朝日新聞
竹野内崇宏 2025年6月22日 5時00分
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb04971e7a4269bff83f880737ba83e85e116265
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb04971e7a4269bff83f880737ba83e85e116265
要約
マダニを通じてウイルスに感染する人獣共通感染症の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について今年5月、茨城県内の飼いネコで感染が確認されたことがわかった。ネコは発症後数日で死んだ。
マダニを通じてウイルスに感染する人獣共通感染症の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について今年5月、茨城県内の飼いネコで感染が確認されたことがわかった。ネコは発症後数日で死んだ。
関東ではこれまでSFTSがほぼ発生しておらず、ペット感染の確認例は初とみられる。マダニやペットを通じた感染リスクが高まっている可能性がある。
茨城県や関係者によると、SFTSが確認されたのは1歳のメスネコ。室内で飼われ、ダニの予防薬も投与されていたが、4月下旬、屋外へ一時的に脱走したあと、耳に小さなダニが多数付着していたことから動物病院に連れてこられたという。
ダニを除去した後の5月9日、ネコは40.9度の高熱と食欲低下、嘔吐で再び受診。翌日には黄疸(おうだん)も出た。症状からSFTSを疑った獣医師が同12日に県に連絡し、県がネコの血液成分などを検査したところ、同15日にSFTSウイルスの陽性が判明した。
飼い主や獣医師の感染は確認されていない。
以下の記事は略(詳細は上記URLを見てください)
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【報道】飼いネコ SFTS感染 茨城県内、マダニ媒介 関東で初確認
配信
(前略)
動物のSFTSの感染報告は西日本が中心だが、近年は中部地方でも確認され、範囲が拡大している。これを受け、県は県獣医師会を通して、疑われる症状が出た際の検体の提供を獣医師らに要請。3月から検査を始めた。今回を除き、これまでにネコ5匹とイヌ2匹を検査したが、いずれも陰性だった。
(後略,詳細は上記URLを見てください)
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その他の情報
茨城県衛生研究所「茨城県における SFTS ウイルス等モニタリング調査(2023-2027(5年間))」
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/eiseik/research/documents/pre_evaluation_r5_1.pdf
「茨城県アライグマ防除実施方針(第3次茨城県アライグマ防除実施計画)2021-2026年」
https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kansei/chojyuhogo/araiguma_plan.html
https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kansei/chojyuhogo/documents/ibaraki_araiguma_boujo_plan_20210401.pdf
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/eiseik/research/documents/pre_evaluation_r5_1.pdf
「茨城県アライグマ防除実施方針(第3次茨城県アライグマ防除実施計画)2021-2026年」
https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kansei/chojyuhogo/araiguma_plan.html
https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kansei/chojyuhogo/documents/ibaraki_araiguma_boujo_plan_20210401.pdf
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飼い犬SFTS感染 茨城県内、ペット2例目
茨城新聞7/1(火)20:12
(要約)
茨城県は1日、マダニがウイルスを媒介する人獣共通感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、県内の飼い犬1匹が感染したと発表した。人への感染は確認されていない。県内のペット感染の確認は2例目で、犬は初めて。県は「県民への感染リスクが高まっている」として、注意喚起している。
県生活衛生課によると、感染したのは屋内で飼われている3歳の雄の中型犬。6月10日に高熱や食欲低下などがみられ、16日に診察した獣医師から連絡を受けて県衛生研究所が検査した結果、SFTSの陽性が判明した。犬は既に回復している。同月上旬、県内の山を散歩した際に感染した可能性がある。マダニの付着は確認されなかった。
県生活衛生課によると、感染したのは屋内で飼われている3歳の雄の中型犬。6月10日に高熱や食欲低下などがみられ、16日に診察した獣医師から連絡を受けて県衛生研究所が検査した結果、SFTSの陽性が判明した。犬は既に回復している。同月上旬、県内の山を散歩した際に感染した可能性がある。マダニの付着は確認されなかった。
(以下略)
Editorコメント
茨城県のどの地域での感染かは公表されていませんが,SFTSウィルスをもったマダニが,すでに茨城県に分布拡大してきていると言えます.
マダニは温血動物に付着して吸血して産卵して分布を広げていきます.マダニを運搬している温血動物が生息侵入している場所では,人に対しても同様に,マダニは付着吸血してきます.
近年の外来動物(アライグマ,ハクビシン,キョンなど)の生息拡大や野外のイエネコやイヌもマダニを運んでくる危険性があります.これらの動物対策をきちんと行うことが大切です.また,雑草管理や藪などの管理もきちんと行いたいものです.