【報道】やんばる3村での猫の保護・捕獲数は5年で1,692頭,うち1,481頭が返還・譲渡 (沖縄県まとめ)
配信(慶田城七瀬)
概要
わが国の島嶼などの在来希少種や生態系に影響をあたえる外来種問題として,イエネコFelis catus問題を考える研究会です.イエネコの適正飼養,適正管理,適切対策などによって,島や地域の在来種や在来生態系・生物多様性が保全されることを考える研究会です.
配信(慶田城七瀬)
概要
更新日:2023年6月23日
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/oz_virus.html
2022年初夏に心筋炎で亡くなられた患者について、茨城県衛生研究所及び国立感染症研究所の検査の結果、初めてオズウイルス(Oz virus)感染症と診断されました。
オズウイルスは2018年に国内のマダニから分離同定され、ヒトでは狩猟者において血清抗体陽性者の報告があり感染の可能性が示唆されていたものの、発症・死亡事例は確認されていませんでした。
春から秋にかけてはマダニの活動が盛んになるため、刺咬される危険性が高まる時期となります。例年全国的にマダニが媒介する日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)等の報告数が多く、オズウイルスも感染マダニの刺咬によりヒトに感染する可能性が考えられることから、主に屋外の活動時にはマダニに刺されないよう注意が必要です。
*オズウイルスを媒介すると考えられるマダニは、主に関東以西に分布しており、オズウイルスの感染歴があると考えられる野生動物が千葉県、岐阜県、三重県、和歌山県、山口県、大分県で確認されております。
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資料提供
令和5年6月23日 (金)
照会先:保健医療部感染症対策課 疫学G
担当者:課長補佐 大芦
連絡先:029-301-3233(内線:3280)
オズウイルスによる心筋炎と診断された患者の報告について
今般、2022 年初夏に心筋炎で亡くなられた患者について、茨城県衛生研究所及び国立感染症研究所の検査の結果、オズウイルス(Oz virus)による心筋炎と診断されました(別添)。
オズウイルスは、2018 年に国内のマダニから初めて分離・同定され、野生動物(ニホンザル、イノシシ、シカ)の血清抗体調査によって国内での広い分布が予測されていましたが、世界的にヒトでの発症や死亡事例が確認されていなかったウイルスです。オズウイルスのヒトへの感染経路について、現時点で確立された知見は得られていませんが、これまで、ヒトを刺咬するマダニから同ウイルスが検出されており、感染マダニの刺咬により感染する可能性が考えられています。
マダニは、日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)等の感染症を媒介することが知られており、マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まることから、特に注意が必要なため、県民への注意喚起をお願いいたします。
【患者の概要】
1 年 代 等:70 歳代(女性)、茨城県在住
2 症 状:発熱、倦怠感、食欲低下、嘔吐、関節痛
3 経 過 等:
2022 年初夏 症状が出現し、医療機関を受診。
肺炎の疑いで抗生剤を処方されて自宅療養していたが、症状が悪化したため、再度医療機関を受診し、他院に転院。
入院時 右鼠径部にマダニの咬着を確認。ダニ媒介感染症の疑いで入院加療。
入院後 検査では、リケッチア感染症及び SFTS は否定。心筋炎が疑われ、治療継続。
入院 20 日目 意識障害出現。多発脳梗塞があり、抗凝固療法を開始。
入院 26 日目 死亡。
死亡後 医療機関において病理解剖実施。
茨城県衛生研究所において、入院時の検体を検査したところ、オズウイルス遺
伝子を検出。
国立感染症研究所の検査をうけ、オズウイルス感染症と診断。
患者及び患者家族等の個人情報については、プライバシー保護の観点から本人等が特定されることのないよう、格段の御配意をお願いいたします。
タカサゴキララマダニ(吸血前:約7mm) タカサゴキララマダニ(吸血後:20mm 以上)
【写真:国立感染症研究所提供】
(別添)国立感染症研究所発行資料
1.病原微生物検出情報(IASR)速報 初めて診断されたオズウイルス感染症患者
2.オズウイルス感染症とは
3.オズウイルス感染症に関する Q&A
○ オズウイルス感染症とは
オズウイルスは、2013 年に愛媛県で採取されたタカサゴキララマダニから、2018 年に初めて分離・同定されました。これまで、世界的にヒトでの発症や死亡事例は確認されていませんでした。
オズウイルス感染による症例報告は今回の1例のみであり、オズウイルス感染による臨床症状に関する確立された知見は得られていません。血清抗体調査により過去の感染が示唆された事例の報告があり、感染が必ずしも致死的な経過につながるわけではないと考えられていますが、臨床症状の特徴の解明のためには、さらなる症例の情報の集積が必要です。現時点では、有効な治療薬に関する知見はなく、治療は、対症療法のみとなります。
感染経路に関しても、確立された知見は得られていませんが、マダニに咬まれることによる感染の可能性が考えられることから、屋外で肌の露出を少なくしたり忌避剤を使用したりするなど、マダニに咬まれないようにすることが重要です。
なお、オズウイルスを媒介すると考えられるマダニは、主に関東以西に分布しており、オズウイルスの感染歴があると考えられる野生動物が千葉県、岐阜県、三重県、和歌山県、山口県、大分県で確認されております。
- 県からのお願い -
○ 県民の皆様へ
1 マダニに咬まれないように注意しましょう
マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まります。
草むらや藪などに入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がお薦めです。
ディート(DEET)やイカリジン(ピカリジン)等を含む忌避剤の併用も効果が期待されます。
2 マダニに咬まれた場合
マダニに咬まれていることに気が付いた場合、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関(皮膚科など)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。
オズウイルス感染症とは
掲載日:2023 年 6 月 23 日
オズウイルス(Oz virus, OZV)は、オルソミクソウイルス科 (Family
Orthomyxoviridae) トゴトウイルス属 (GenusThogotovirus) に分類される RNA ウイルスである。2018 年に本邦でタカサゴキララマダニ (Amblyomma testudinarium)より分離同定され、オズウイルスと命名された。これまで国内のヒトにおける血清を用いた抗体検査の結果により、ヒトにおける感染の可能性が示唆されていたものの、世界的にヒトでの発症や死亡事例は確認されていなかった。2023 年 6 月、ヒト感染症例(致死症例)が本邦から世界で初めて報告された(IASR 速報)。
病原体
OZV はオルソミクソウイルス科トゴトウイルス属に属する、6 分節の一本鎖マイナス鎖 RNA をゲノムとしてもつエンベロープウイルスで、2013 年に愛媛県で採取されたタカサゴキララマダニから、2018 年に初めて分離された(Ejiri H, et al., 2018)。本邦以外から同ウイルスが検出されたという報告はない。
図 1. オズウイルス粒子の電子顕微鏡写真
分布
タカサゴキララマダニは、主として関東以西に広く分布している。野生動物の血清抗体調査によれば、OZV の
感染歴があると考えられる野生動物(ニホンザル (
Macaca fuscata)、二ホンイノシシ(
Sus scrofa leucomystax)、
二ホンジカ(
Cervus nippon))が千葉県、岐阜県、三重県、和歌山県、山口県、大分県で確認されている(Tran
NTB,
et al., 2022)。ヒトでは、2013〜2019 年に得られた山口県の狩猟者の血清を用いた抗体検査の結果、24
名中 2 名で抗 OZV 抗体が陽性だったという報告がある(Tran NTB,
et al., 2022)。これらの結果は、OZV が日本
の広い地域に分布している可能性を示唆している。
臨床症状
OZV 感染による症例報告は本邦における 1 例のみ(IASR 速報)であり、OZV 感染による臨床症状を特徴づけ
ることはできない。当該症例は、倦怠感、食欲低下、嘔吐、関節痛、39 度の発熱を主訴とし、心筋炎で死亡した。
死後、検査結果と病理組織所見よりウイルス性心筋炎と判明した。
なお、上記のように、血清抗体調査により過去の感染が示唆された事例の報告があり、感染が必ずしも致死的
な経過につながるわけではないと考えられるが、臨床症状の特徴の解明のためにはさらなる症例の情報の集
積が必要である。
感染経路
OZV はヒトを刺咬するマダニで検出されており、本邦における 1 例(IASR 速報)でも、飽血に近い状態のマダニ
の咬着が確認されていることから、感染マダニの刺咬により感染する可能性は考えられるが、確たる証拠は得
られていない。ヒト感染症例は 2023 年 6 月の報告(IASR 速報)に限られており、当該症例の感染経路につい
て結論は得られていない。
病原体診断
血液等からのウイルスの分離・同定及び RT-PCR 法によるウイルス遺伝子の検出により病原体診断が可能で
ある(Ejiri H, et al., 2018)。また、ペア血清による抗体検査も可能である。いずれの検査も国立感染症研究所
で実施可能である。
治療
現時点では有効な治療薬に関する知見はなく、対症療法のみとなる。
予防
感染経路に関する決定的な証拠はないが、マダニに刺されることによる感染の可能性が考えられることから、
屋外で肌の露出を少なくしたり忌避剤を使用したりするなどして、マダニに刺されないようにする。ワクチンはな
い。
参考資料
1. Ejiri H,
et al. 2018. Characterization of a Novel Thogotovirus Isolated from
Amblyomma Testudinarium
Ticks in Ehime, Japan: A Significant Phylogenetic Relationship to Bourbon Virus. Virus Research 249
(April): 57–65.
2. Tran NTB,
et al. 2022. Zoonotic Infection with OZ virus, a Novel Thogotovirus.
Emerging Infectious
Diseases 28 (2): 436–39.
©National Institute of Infectious Diseases, Tokyo, Japan, 2023.
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本文書では、国内外の保健機関や研究機関が発表した公式文書に基づいた情報が記載されています。その
ため、報道機関向け会見等での発表情報は含まれていません。
国内外の保健機関や研究者が調査中のため、本文書の公開日から情報が大きく更新されている可能性があり
ます。最新の情報をご確認ください。
オズウイルス感染症に関する Q&A
2023 年 6 月 23 日
国立感染症研究所
<一般の方向け>
問 1. オズウイルスとはなんですか。感染するとどのような病気になりますか?
答 1. 2018 年に新たに分離・同定されたウイルスです。感染した場合、どのような症状がでる
かについてはまだ詳しいことはわかっていません。研究によると、本ウイルスに過去に感染し
たことを示す抗体を持っているヒトもいることがわかっているので、感染に気づかないもしく
は軽症な場合もあると考えられます。
問 2. オズウイルス感染症は世界のどこで発生していますか?
答 2. これまで世界でオズウイルス感染症を発症した報告はなく、本邦で 2023 年 6 月に報
告された 2022 年に発症した症例が初めての報告です(IASR 速報)。
問 3. オズウイルスにはどのようにして感染するのですか?
答 3. オズウイルスは国内のマダニから見つかっているので、ウイルスを保有しているマダニに
刺されることにより感染する可能性が考えられますが、感染ルートに関する十分な知見はまだ
得られていません。
問 4. マダニは、屋内にいるダニとは違うのですか?
答 4. マダニと、食品等に発生するコナダニや衣類や寝具に発生するヒョウヒダニなど、家庭内
に生息するダニとでは種類が異なります。マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(吸血
前 3~4mm)のダニで、主に森林や草地等の屋外に生息しており、市街地周辺でも見られます。
日本でも全国的に分布しています。
©National Institute of Infectious Diseases, Tokyo, Japan, 2023.
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問 5.どのようなマダニがオズウイルスを保有しているのですか?
答 5. 国内では、これまでタカサゴキララマダニというマダニからウイルスが見つかっています。
問 6. オズウイルス感染症にかからないために、どのように予防すればよいですか?
答 6. 現時点では、感染経路は不明ですが、ウイルスを持ったマダニに刺されることにより感
染する可能性が考えられることから、マダニに刺されないようにすることが重要です。特にマ
ダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意してください。オズウイルス感染症だけではな
く、国内で毎年多くの報告例がある、つつが虫病や日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群
(SFTS)など、ダニが媒介する他の疾患の予防のためにも有効です。草むらや藪など、マダニ
が多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出
を少なくすることが大事です。DEET(ディート)やイカリジンという成分を含む虫除け剤の中
には肌に直接塗布するものや、服の上から用いるものがあり、補助的な効果があると言われて
います。また、屋外活動後はマダニに刺咬されていないか確認して下さい(参考ウェブサイト:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html)。
吸血中のマダニに気が付いた際は、無理に引き抜こうとせずに、医療機関(皮膚科など)で処
置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。また、マダニに刺された後、数週間程度
は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合はすみやかに医療機関で診察を受
けて下さい。 その際、マダニに刺されたことを医師に説明して下さい。
問 7. 国内で患者が報告された地域は特に感染のリスクが高いのですか?
答 7. 現時点では、詳細な感染経路は不明ですが、オズウイルスを媒介すると考えられるマダ
ニは主に関東以西の全国に分布しており、今回患者が報告された地域以外のマダニからオズ
ウイルスが検出されたことが報告されています。また、野生動物の血清抗体調査で今回患者が
報告された地域以外からオズウイルスの感染歴があると考えられる野生動物が確認されてい
ることから、今回患者が報告された地域が他の地域と比較して感染のリスクが高いというわけ
ではありません。
問 8. 動物はマダニに刺されてオズウイルスに感染するのですか?
答 8. 一般に、マダニは野外でヒトを含む多くの種類の動物を吸血することが知られています。
国内の野生動物(サル、イノシシ、シカ)を調査したところ、オズウイルスへの感染が示唆される
動物もいることがわかっています。
©National Institute of Infectious Diseases, Tokyo, Japan, 2023.
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<医療従事者等の専門家向け>
問 1. オズウイルスはどのようなウイルスですか?
答 1. オズウイルスは、オルソミクソウイルス科トゴトウイルス属に属する、6 分節一本鎖マイナ
ス鎖 RNA を有するエンベロープウイルスです。オルソミクソウイルス科のウイルスは酸や熱に
弱く、消毒用アルコールなどで急速に失活します。
問 2. 潜伏期間はどのくらいですか?どのような症状が出ますか?
答 2. ヒトにおける感染症例の報告は 1 例のみであり、潜伏期間や特徴的な症状はまだわか
っていません。症例の詳細は IASR の報告をご覧ください(IASR 速報)。
問 3. 検査所見の特徴はどのようなものですか?
答 3. ヒトにおける感染症例の報告は 1 例のみであり、一般的なことはまだわかっていません。
症例の詳細は IASR の報告をご覧ください(IASR 速報)。
問 4. どのようにして診断すればよいですか?
答 4. 感染経路について現時点で確立された知見はありませんが、マダニに刺された後に、原
因不明の発熱等体調不良が生じた時に鑑別疾患の一つとして挙げることが考えられます。ま
た、IASR に報告された 1 例ではウイルス性心筋炎がみられましたが、特徴的な症状や心筋炎
の発生頻度などはわかっていません。確定診断には、ウイルス学的検査が必要となります。な
お、患者がマダニに刺されたことに気がついていなかったり、刺し口が見つからなかったりす
る場合も考えられます。
問 5. 治療方法はありますか?
答 5. 現時点では有効な治療薬に関する知見はなく、対症療法のみとなります。
問 6. 患者検体(サンプル)を取り扱う場合の注意点は何ですか?
答 6. 患者の血液や体液にはウイルスが存在する可能性があるため、標準予防策を遵守する
ことが重要です。
問 7. 検査方法等、技術的な内容の相談窓口を教えてください。
答 7. 国立感染症研究所感染病理部 pathology[アットマーク]nih.go.jp にお問い合わせく
ださい。
*[アットマーク]を@に置き換えて送信してください。
奈良公園に生息するシカは「神の使い」とされて国の天然記念物に指定されている野生動物です。決して飼育されている動物ではありません。野生動物は「無主物」であり、所有者がいないのです。
所有者がいないということがキーワードなのです。つまり愛護動物※ではないので、鹿は、動物愛護管理法の適用対象にはならないのです。
だからといって、個人が捕まえたり、傷つけたりすることは違法行為です。奈良公園に行くと「鹿に乗らない」などのポスターがありました。
※愛護動物とは、牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと、あひる、さらに、人が占有している動物で、哺乳類、鳥類、爬虫類に属するものを指しています。
鹿はかわいい動物です。
奈良公園にいる鹿はペットではないのです。野生動物なのでノミもマダニもいます。そのことを理解して奈良公園の鹿を見てほしいのです。
奈良公園の鹿は、自然の中に住んでいます。たとえば、犬は散歩でウンチをしたら、飼い主が処理します。
奈良公園の鹿は2022年度で1182頭が生息していますが、その鹿のフンをどうして処置されているか知っていますか。
鹿のフンは、奈良公園の職員が処理しているわけではなく、片づけ役として、コガネムシ(フンコロガシとも呼ばれます)が活躍しています。
鹿のフンは、自然の中で以下のように循環しているのです。
鹿が芝生を食べフンをする→コガネムシがフンを食べて地中へ運ぶ→芝生の肥料となる→芝生生育→鹿が芝生を食べる
鹿は、奈良公園に生えている芝や木の実などの植物や観光客があげる鹿せんべいを食べています。
つまり奈良公園の鹿は、自然の一部なのです。
奈良の鹿は人に慣れていますが、触れたり、近寄ったりすると、ノミやダニが人間に寄生するリスクはあります。そのことは、理解することは大切です。
もちろん、ダニは刺されるとダニ媒介感染症にかかるなどがあることを理解しましょう。ノミもおり、特に年齢の若い人がノミの被害を受けます。家族で奈良公園に遊びに行っていて、親はどうもなくても子どもだけが刺される可能性が高くなります。
鹿はかわいいので、近寄ってみたいとか思うかもしれませんが、特に夏場のこの時期、ダニやノミもおることを理解して、遠くから見てあげましょう。獣医師の目から見て、鹿の中で毛並みが悪く、後ろ脚で体を掻いている鹿にノミの多い確率が高いです。
犬は鹿の天敵です。
鹿は、犬に驚いて走り出し、人身事故や交通事故の原因になる場合があります。
奈良公園内を散歩するときは、犬には必ずリードをつけ鹿に近づけないでください。それに加えて、ダニやノミなどの予防策を犬に施すことをお勧めします。また、飼い主の方も肌を露出した服装やサンダルの使用は控えましょう。自然と共存することは、なにかを考えて行動しましょう。
(詳細はURLを)
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配信 (まいどなニュース・伊藤 大介) まいどなニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/b410c7e57a14d8a99c946ab3913ba4f6c22a74e3
配信 Withnews
ペット共生住宅のパイオニアとして、これまでの実績が高く評価され、ヘーベルハウスは「ペットフレンドリーホーム宣言」をいたしました。これからも、人とペットのより良い共生を目指して、住まいづくりを中心とした様々な取り組みを行って参ります。
※ペットフレンドリーホーム宣言とは
公益社団法人「日本愛玩動物協会」がマンションや住宅などの関係者に対して、ペット共生住宅の実現を願って呼びかけている「行動」です。
キミがわが家にやってきたあの日、世界は変わった。
静かだった頃が思い出せないほどにぎやかで、
楽しくて、しあわせで。
キミと過ごす何気ないひと時が、
かけがえのない特別な時間。
一緒にいられる毎日をもっと楽しく、
大切に大切に過ごしてゆきたい。
with Dog
きょうも、
元気な
キミで。
室内飼育が当たり前となり、穏やかな暮らしの裏で運動不足などの問題も生まれている犬。犬と人がともに健康で快適に過ごせる空間。そして、近隣への配慮が行き届いた住まいなど、愛犬と歩むこれからの暮らしのヒントが、ここにあります。
with Cat
ずっと、
そのままの
キミで。
猫は外で自由に生きていた動物ですが、室内飼育が主流となった今では家の中が世界のすべて。そんな現代の猫が本能のままに暮らせ、自然の恵みの中で心地よい時を過ごせるように。猫と人の人生を豊かにする住まいのあり方を考えました。
ペットと過ごす毎日を、かけがえのない時間に。
心地よい陽だまりや、いつでも思いっきり動ける遊び場。
ペットの習性を理解し、本能を我慢させることなくいきいきと暮らせる住まいの工夫が、ペットの毎日をより豊かに心地よくしてくれます。
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公益社団法人「日本愛玩動物協会」
FRIDAY digital 6/14(水) 15:00配信 取材・文:浅井秀樹
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7fe27ff89ccafadf7284ae4872e58e848e1e846?page=1
配信 農業新聞(大森基晶)
https://news.yahoo.co.jp/articles/be19b9b1700864e501997ff1f452f6effbe7bb23
(概要,詳しくはURL参照)
森林総合研究所などの研究グループは、マダニの一部が媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のウイルスを保有するマダニの増加に、アライグマやハクビシンなどの外来生物を含む食肉目(ネコ目)が強く関与していると明らかにした。
2020年度~22年度に行った調査から,アライグマが同ウイルスを保有する割合は2.4%。シカ(同0.0%)やイノシシ(同0.2%)と比べて高い保有率を示した。
「アライグマやハクビシン、タヌキ、アナグマ、イエネコ」でウイルスの保有率が高かった。これら食肉目が、ウイルスを保有するマダニを増やすことに、強く関与している」と分析する。
シカの密度が高いところではSFTSを媒介するフタトゲチマダニも増えるという研究結果も出ている。
「人里に近い場所での野生動物の密度管理や外来種の駆除が必要だ」と指摘している。
配信 南海日日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b8890c4830019a5d22b111ab0b14c832a93c4a9
2023年5月に鹿児島県徳之島町で初めて確認された特定外来生物「シロアゴガエル」の駆除活動が島内で広がっている。環境保護団体「徳之島虹の会」は12日、徳之島町亀徳の沈砂池で行った駆除作業では卵の塊15個を回収した。対策が取られる一方で伊仙町でも成体や卵が見つかるなど生息確認地域も拡大しており、関係者は既に相当数の個体が繁殖している恐れがあると警戒している。
シロアゴガエルは東南アジア原産で体長は5~7センチ。背面が茶褐色や黄みがかった色をしており、脚が長く細長い体つきが特徴。繁殖期は4~10月で直径5~8センチのクリーム色をしたメレンゲ状の卵塊(泡巣)を水場近くの木の枝やコンクリート壁面などに産み付ける。県内では2013年に与論島で初めて確認され、19年には与論島の全域に拡大した。
(以下略,詳しくはURL参照)
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令和3年6月1日(火)21時10分頃、上原集落内の私有地で、特定外来生物「シロアゴガエル」を発見し、翌日2日20時半頃、当該個体を捕獲したのでお知らせします。 他のシロアゴガエルも生息している可能性がありますので、鳴き声を聞いたり、木の枝やコンクリート壁面等に生み付けられる泡巣(泡状の卵塊)を発見した際には、西表自然保護官事務所までご連絡をお願いいたします。 また、島外から搬入される資材や機器等に付着して侵入する可能性があるため、資材搬入の際には、シロアゴガエルの成体や卵塊等の付着がないか、十分にご確認をお願いいたします。
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【徳之島総局】6月1日から「条件付特定外来生物」に指定されるアメリカザリガニが徳之島で繁殖していることが確認され、島の生態系への影響が懸念されている。世界自然遺産エリア近くの池1カ所で約2千匹が捕獲されており、関係者は「もともと島にすんでいる希少生物が絶滅する恐れがある。島の外から持ち込んだ動植物を絶対に捨てないで」と呼び掛けている。
アメリカザリガニはアメリカ南東部からメキシコ北東部が原産。体長は約10センチで、ウシガエルやブラックバスの餌として国内に持ち込まれた。劣悪な水質でも生きられ、一度に200~1000個の卵を産む。繁殖力が強く、水生昆虫や魚類を捕食するため生態系への影響が懸念されている。
(以下略,詳しくはURL参照)
配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d722839ebfc933f98c7223114399e8a873e3633
https://www.cnn.co.jp/fringe/35204903.html
(CNN) 世界のイエネコの数は推定6億匹。そのうち80%は野良猫や捨て猫が占める。猫の避妊・去勢をすれば野良猫を減らし、保護施設の過剰負担を軽減し、野鳥や小動物が猫の餌になるリスクを減らすこともできる。そこで米国の研究チームが手術以外の手段を使って長期的に猫の妊娠を防ぐ新たな方法を開発し、6日の科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。
(以下略,詳細はURLを参照)
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【原著論文】
Nature Communications volume 14, Article number: 3140 (2023) Cite this article
Abstract
Eighty percent of the estimated 600 million domestic cats in the world are
free-roaming. These cats typically experience suboptimal welfare and inflict
high levels of predation on wildlife. Additionally, euthanasia of healthy animals
in overpopulated shelters raises ethical considerations. While surgical ster-
ilization is the mainstay of pet population control, there is a need for efficient,
safe, and cost-effective permanent contraception alternatives. Herein, we
report evidence that a single intramuscular treatment with an adeno-
associated viral vector delivering an anti-Müllerian hormone transgene pro-
duces long-term contraception in the domestic cat. Treated females are fol-
lowed for over two years, during which transgene expression, anti-transgene
antibodies, and reproductive hormones are monitored. Mating behavior and
reproductive success are measured during two mating studies. Here we show
that ectopic expression of anti-Müllerian hormone does not impair sex ster-
oids nor estrous cycling, but prevents breeding-induced ovulation, resulting in
safe and durable contraception in the female domestic cat.
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ae0e2ddb629a04cca04b37fab683c95424ba1f3
National Geographic
2023/6/8(木) 11:02配信
文=MELANIE HAIKEN/訳=稲永浩子
(概要)
ヒトにも感染する寄生虫のまれな株、米国カリフォルニア州
野生のカリフォルニアラッコ(ミナミラッコ、Enhydra lutris nereis)4頭が非常にまれな寄生虫に感染して死亡したことを受け、2023年春、米カリフォルニア州の野生動物当局は異例の警告を発した。
原因となった寄生虫は、トキソプラズマ症を引き起こす原虫(単細胞の寄生生物)であるトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)の株の1つで、これまで米国内では野生のブタで一度しか確認されたことがなく、水生生物で見つかったのは初めてだ。また、この株は強毒性で、人間や他の哺乳類にも感染する恐れがある。
今回のラッコ4頭は、2020年から2022年にかけてカリフォルニア州中部沿岸で死亡しているのが発見された。「いずれも寄生虫の数が桁はずれに多く、脂肪の中で大量に見つかり、重度の脂肪組織炎が確認されました」と、カリフォルニア州魚類野生生物局の野生動物獣医、メリッサ・ミラー氏は話す。他の株によるトキソプラズマ症では動物の脳と中枢神経系が侵されることが多いので、この4例は非常に際立っている。 「この4頭のラッコは、他の株に感染したラッコよりも重症で、短期間で死亡したようです。感染から数カ月や数年ではなく、数週間で死亡したとみられています」。ミラー氏は、2023年3月22日付けで学術誌「Frontiers in Marine Science」に発表された今回の事例に関する論文の著者の一人だ。
トキソプラズマは、飼いネコを含むネコ科動物の腸内でのみ増殖できる。人間も常時、全人口の3分の1が感染しているとされるが、妊娠中に初めて感染すると流産や先天異常の恐れがあるので、妊娠中の女性は飼いネコのトイレの掃除は控えたほうがいい。
感染しても一般に症状は軽いものの、トキソプラズマは自然界に広く存在し、ほぼすべての哺乳類や鳥類が感染する可能性がある。ミラー氏によれば、おとなのカリフォルニアラッコの60%に、原虫が活動的な状態での感染があるという。ラッコの亜種であるカリフォルニアラッコは、カリフォルニア州では絶滅の危機にあるとされ、3000頭ほどしか残っていない。
「この発見には私たちも大変ショックを受けました」と、論文の共著者で米カリフォルニア大学デービス校獣医学部のカレン・シャピロ准教授は話している。 「20年もの間、他のタイプのラッコのトキソプラズマ症の特徴は調べていたのですが、この株はまったく知りませんでした。いままでに見たことがない大変重い症状をもたらすので、論文で注意を喚起したかったのです」 遺伝子解析の結果、別の予期せぬ事実が明らかになった。この株が、30年ほど前にカナダのピューマ(クーガー)2頭から採取されたサンプルと一致したのだ。その起源から「COUG」と名づけられたこの株は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州ビクトリアで、住民が汚染された飲料水からトキソプラズマ症に集団感染したことをきっかけに発見された。
飼いネコとの接触や、十分に加熱されていない食肉や生の貝類などの食材を介して感染する人もいる。症状が出ても、微熱や筋肉痛程度で済むことが多い。しかし、免疫不全患者などの場合、脳やその他の臓器の損傷を伴う重症に陥ることもある。 シャピロ氏の話では、このほかにラッコのCOUG株感染が疑われる事例が少なくとも5例確認されており、現在、さまざまな検査が進められている。
気候変動でさらに海へ流出か
雨水とともに海洋に流入したトキソプラズマは、カリフォルニアラッコの大好物である貝やカニに取りこまれて蓄積される。
トキソプラズマは、海水で最長2年間生存することができる。また、寄生した細胞に潜んで何年間も休眠し、宿主の免疫系が弱くなると活動を再開することもある。 「トキソプラズマは、世界で最も広範囲で繁栄している寄生虫の1つと考えられています。あちこちに移動して宿主に寄生する多くのわざを持っているからです」とミラー氏は言う。
そして米国西部では、降水量の増加がトキソプラズマの繁栄を後押ししている可能性がある。
近年、カリフォルニア州では気候変動の影響で、集中豪雨や洪水、高潮が激しさを増すと予測されている。その結果、トキソプラズマに感染したネコ科動物のふんが海に流出する量も増える恐れがある。ただしシャピロ氏は、明確な結論を出すには今後も長期にわたる研究が必要だと話す。
シャピロ氏の研究の結果、雨期に採取したムール貝は、乾期のムール貝よりもトキソプラズマが多いことが明らかになった。別の研究では、海洋のトキソプラズマの量が降水量の増加と関連していることが示されている。
ラッコの命を奪う病気はほかにも
(以下略,URLを参照のこと)
環境省奄美野生生物保護センター「希少種保護(保護増殖事業、調査結果等)」
公表2023年6月5日
https://kyushu.env.go.jp/okinawa/awcc/rare-species.html
概要
種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)では、国内に生息・生育する絶滅のおそれのある種を国内希少野生動植物種に指定し、特に優先度の高い種について保護増殖事業を行っています。
奄美野生生物保護センターでは、アマミノクロウサギ、アマミヤマシギ、オオトラツグミの保護増殖事業を行っています。生息状況のモニタリングや繁殖生態の解明をはじめ、各種調査・研究、普及啓発などに取り組むことで、自然な状態でこれらの種が存続することを目指しています。
アマミノクロウサギとアマミヤマシギの個体数が推定されました!(令和4(2022)年度)