2024/12/06

【報道】人々に愛されるネコ、実は世界最悪レベルの「侵略的外来種」Forbes Japan 2024年12月6日

 

【報道】人々に愛されるネコ、実は世界最悪レベルの「侵略的外来種」

配信 Forbes Japan

 

  イエネコの侵略的外来種としての問題について,2016年7月に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文や,2023年12月に学術誌Nature Communicationsに掲載された論文から,本報道でわかりやすく解説されています.

下記は主な項目で,詳細は下記のURLから読んでください.

参考文献:「ネコ・かわいい殺し屋 生態系への影響を科学する.築地書館」 

 

 https://news.yahoo.co.jp/articles/600521cedb075614f4660fbe149330d448dd925f?page=1

 「動物種の絶滅原因を考えるとき、すぐに頭に浮かぶのは、ネズミやヘビといった侵略的外来種だ.そして、気候変動も例外なく関わってくる。しかし現実には、絶滅原因リストのなかで、意外な動物が存在感を放っている。私たちにとって身近な友達であるイエネコだ。」

【画像】ネコは63種の動物が絶滅した原因になっている

■2000種以上がネコの餌食に

■島の食物連鎖の頂点に立つネコ

■ネコはなぜ、これほど恐るべき捕食者なのか?

・高い繁殖能力

・汎用の狩猟スキル

・肉だけで生きていける

・行動面での順応性

 ・ヒトによる援助への依存

2024/10/18

(報道)2024年度「第75回南日本文化賞」と2024年度「第45回南海文化賞」を奄美大島のマングース根絶に尽くした「奄美マングースバスターズ」が受賞

 奄美大島のマングース根絶に尽くした「奄美マングースバスターズ」(代表者・松田 維氏)が下記の2つの賞を受賞しました.おめでとうございます.

 

2024年度 第75回南日本文化賞を受賞

【報道】郷土鹿児島の発展に貢献…第75回南日本文化賞に学術教育・社会部門の1個人、2団体決まる

南日本新聞社2024/09/28 09:00
 
(概要)(詳細は上記URLを参照してください)

 芸術や産業経済など郷土の発展に貢献した個人・団体を顕彰する第75回南日本文化賞(南日本新聞社主催)は27日、チェロ奏者で霧島国際音楽祭音楽監督の堤剛氏(82)=学術教育部門、薩摩川内市の「川内大綱引保存会」(会長・橋口知章氏)=同、奄美大島のマングース根絶に尽くした「奄美マングースバスターズ」(代表者・松田 維氏)=社会部門=に決まった。贈賞式は11月1日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島である。
・・・
奄美マングースバスターズは環境省の委託で2005年結成。毒蛇ハブ駆除のため奄美大島に持ち込まれながら、島固有の希少種を襲っていたマングースの駆逐が目的だった。3万2000匹以上を捕獲し今年9月に環境省が根絶宣言をした。活動は世界自然遺産登録の際にも高く評価された。 


 
 
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2024年度 第45回南海文化賞を受賞 

【報道】南海文化賞に奄美マングースバスターズ
 
(概要)
南海日日新聞社が各分野で優れた功績を残した人々や団体に贈る第45回南海文化賞の受賞者が決まった.今回は,奄美大島の希少動物の脅威となっていた特定外来生物マングースの根絶に貢献した「奄美マングースバスターズ」(管理者・松田 維氏)=社会・環境部門=が選出された.
 
贈呈式 2024年11月1日11:00(奄美市名瀬アマホームPLAZAで行う)
 

 
 

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「在来種の回復が力に」 バスターズがお話し会 マングース根絶の歩み語る 大和村

南日本新聞社2024年09月24日

https://www.nankainn.com/news/a-and-p/%E3%80%8C%E5%9C%A8%E6%9D%A5%E7%A8%AE%E3%81%AE%E5%9B%9E%E5%BE%A9%E3%81%8C%E5%8A%9B%E3%81%AB%E3%80%8D%E3%80%80%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%8C%E3%81%8A%E8%A9%B1%E3%81%97%E4%BC%9A

(概要)(詳細は上記URLを参照)

 世界自然遺産に登録されている奄美大島で特定外来生物マングースの根絶が宣言されたことを受け、防除の中心的役割を担った奄美マングースバスターズ(AMB)のお話し会が23日、大和村思勝の環境省奄美野生生物保護センターであった。AMBメンバーの後藤義仁さん(49)がこれまでの苦労を振り返り、「マングース対策が進むにつれて在来種が目に見えて増えていくことが活動の励みになった。これからも奄美の森を見守り続けたい」と語った。

 

 

 
2024年11月号 ツグミ科の逆襲 結局、ツグミってどんな鳥?
「その他」   速報!奄美大島の外来種マングース「根絶宣言」発表(BIRDER) 
https://www.bun-ichi.co.jp/tabid/57/pdid/17545-202411/catid/21/Default.aspx
 

 

2024/10/16

【報道】固有種25種を絶滅させた「無慈悲なキラー」ノネコ狩りに挑むオーストラリア(2024年10月16日Hankyoreh)

 【報道】固有種25種を絶滅させた「無慈悲なキラー」ノネコ狩りに挑むオーストラリア2024年10月16日Hankyoreh

ノネコによって,在来種が毎年15億頭の数姿を消し 80種が絶滅危惧種または絶滅の恐れ

 概要

 オーストラリアのニューサウスウェールズ州が、ノネコの個体数調節のために狙撃手で構成された駆除チームを結成したと、14日(現地時間)外国メディアが報じた。  ガーディアンやオーストラリアのABCなどは、ニューサウスウェールズ州政府がノネコ専門の駆除チームを設置したと報じた。  専門の狙撃手5人で構成された駆除チームは、州西部全域の国立公園でノネコの個体数を調節する役割を担当する。オーストラリアの全地域でノネコの狩猟は合法だが、州政府が専門チームまで設けたのは今回が初めて。

(詳細は下記URLをご覧ください)
https://news.yahoo.co.jp/articles/89c51390583c85f91067d969d4335768020fc19f


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The Gurdian int

Mon 14 Oct 2024 02.44 BST

Shooters to target feral cats in NSW national parks amid boom in population

Invasive Species Council says 5 million native mammals, birds, reptiles and frogs are killed by feral and roaming pet cats a day in Australia.

A five-person team of expert shooters will soon target feral cats in New South Wales national parks as the state steps up efforts to control the pest animals.

The intensive ground operation is being deployed in response to increased cat numbers, according to National Parks and Wildlife Service deputy secretary, Atticus Fleming.

“Intensive, well-targeted ground shooting operations will now be part of an enhanced strategy including trials of cat baits, deployment of innovative cat traps, establishing large feral-cat free areas and exploring genetic controls,” he said in a statement.

(詳細は下記URL参照)

https://www.theguardian.com/environment/2024/oct/14/nsw-feral-cats-national-parks-invasive-species-council


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Feral cats to be culled by specialist ground shooting team in NSW national parks
ABC net Mon 14 Oct

In short:

The NSW National Parks and Wildlife Service has launched its first-ever dedicated feral cat control team.

Feral cats are the cause of an estimated 1.5 billion native animal deaths per year Australia-wide.

What's next?

The new teams will be based in either Dubbo, Bourke or Broken Hill.

 

 (詳細は下記URL参照)


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The Latest Australian “Threat Abatement Plan” for Cats

April 014, 2024 
By Andrew Rowan, DPhil

Following the release on September 4, 2023, of a report by IPBES on the adverse impact of invasive alien species on global biodiversity, the Australian Government announced that it was again “declaring war” on cats (the Government declared war on cats in 2015, pledging to kill two million feral cats and develop various other programs and projects to protect native wildlife from cat predation). This latest Threat Abatement Plan for cats was reportedly produced after extensive consultation. However, the Australian RSPCA noted that the Taskforce on Invasive Species (of which the RSPCA is a member) only learned about the new plan on the day it was released. Meanwhile, the Invasive Species Council complained that the 2015 “war on cats” was never adequately funded and recommended greater government support for this new “war.”
 
 (詳細は下記URL参照)
 
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Federal government declares 'war' on feral cats with new action plan open for feedback

By Patrick Bell
Thu 7 Sep 2023
 
 (詳細は下記URL参照) 
 

2024/10/15

【論文・報道】「人新世 Anthropocene」の開始時期は「1952年」,地質学的な証拠を用いた地球に与えた人間活動の影響が急速に増加した時期

 

「人新世 Anthropocene」の開始時期は「1952年」,地質学的な証拠を用いた地球に与えた人間活動の影響が急速に増加した時期

 

概要(下記記事から改変)

朝日新聞デジタル 桜井林太郎

人間活動が地球環境システムを根本的に変え始めたのは、第2次世界大戦後まもない1952年ごろ――。愛媛大や東京大、京都大などが参加する日豪の研究チームが、世界の137地点での地層記録などを過去7700年間にさかのぼって人の影響を示す痕跡を調べ導き出した。

 影響を示す痕跡(指標)としては,

1.核爆発によるプルトニウムなどの放射性核種の急増 

2.ポリ塩化ビフェニール(PCB)といった有機汚染物質 

3.マイクロプラスチックの初検出など

地球規模でみられ、「人間活動が地球システムを支配する力を圧倒し始めたことを示唆している」としている。

 国際地質科学連合(IUGS)の作業部会は10年以上の議論を経て、人類が地球環境を激変させた1950年代以降を「人新世」として新たな地質年代に提案したが、今年3月に上部の小委員会で否決された。いまの完新世が1万1700年前に始まり、その後、8千年前の農耕社会の発展6500~5千年前の灌漑(かんがい)稲作の発展1492年~1800年ごろのヨーロッパ人の新世界への到達18世以降の産業革命など、地球環境に大きな影響を及ぼす様々な出来事があったが、開始年代に時間差があり、地球全体で同時に起こったものではなかった。人間による気候変動の影響が表れたのは1970年代だった。人新世の提案が否決されたのは、いつから始まったかを特定することが難しかったことが一因とされている。

 研究チームは、地層中で人の影響を示す様々な痕跡が地球規模で急激に増加した時点が、人新世の開始時点になりうると考え、世界137カ所の湖沼や海の堆積(たいせき)物、サンゴ、極地のアイスコア、樹木の年輪など338の環境・生物の記録を過去7700年間にさかのぼって、人の影響を示す痕跡を調べた。

 

【原著論文】

Toward defining the Anthropocene onset using a rapid increase in anthropogenic fingerprints in global geological archives

Edited by Carl Folke, Kungliga Vetenskapsakademien, Stockholm, Sweden; received August 15, 2023; accepted August 2, 2024
September 23, 2024121 (41) e2313098121

https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2313098121

Significance

In the context of the Anthropocene, identifying the precise moment at which the consequences of fundamental human-induced changes in the Earth system first appear on the planet remains a long-standing challenge. This is due to the lack of a clear stratigraphic marker for the start date, as human impacts on Earth’s environments are significantly time-transgressive and spatiotemporally variable. Our study revealed that the number of anthropogenic fingerprints in global strata began to increase abruptly from 1952 ± 3 CE. This signal may reflect the onset of key human-induced changes in the Earth system, providing unambiguous stratigraphic evidence. This unprecedented synchronous increase has potential significance for defining the start of the Anthropocene in the future.
 
(一部訳)
・・・.私たちの研究は、地球規模の地層における人為的な指標の数が1952年±3年から急激に増加し始めたことを明らかにしました。この指標は、地球システムにおける重要な人為的変化の開始を反映している可能性があり、将来的に人新世の開始を定義するための明確な地層証拠を提供するものです。・・・