人に感染し死亡例も…一般家庭のイヌ2匹がマダニ媒介の“ウイルス感染症” 1匹は庭等で遊ばせて体調悪く
配信
富山テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/830b79532342e649862c128e960f8f9256999fac
富山県は、マダニが媒介するウイルスによるイヌの感染症例が、県内で初めて確認されたと発表しました。 飼い主への感染は確認されていませんが、国内では人に感染し死亡例もあることから、県は注意を呼び掛けています。
記事概要
・ネコやイヌなどのペットから人への「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」感染例が,少なくとも12件確認、うち1件は死亡していたことが,国立感染症研究所などの調査で判明。
・原因ウイルスを保有するマダニに刺されたペットがまず感染し、さらに人に広がったとみられる。
・SFTSに感染したネコの事例は300件超に上ることも判明。
・SFTSは致死率が6~30%と高いことで知られ、西日本から徐々に東日本へと確認地域が広がっている。
・感染研の前田健・獣医科学部長は「SFTSの発生のうち、数%が動物から人への感染である可能性がある」と話した。
補足
・SFTS発生の多くは,人が直接マダニ(ウィルス保有)に刺されることで感染.
・ダニに刺されない予防
- できるだけ草むらに入らない。
- 野山に行く時は長そで、長ズボンなどできるだけ肌を露出しない。
- 草の上に直接座ったり、寝転んだりしない。敷物を利用する。
- 脱いだ上着やタオルは、不要意に地面や草の上に置かない。
- 虫よけスプレーを活用する。
- 帰宅後、すぐに入浴し、着替える。
・ネコやイヌなど感染予防
- 散歩などでのダニ注意.
- ペットが体調不良の際は、直ちに動物病院を受診する。
- また、飼育犬、猫については、ノミ・ダニの駆虫薬を定期的に投与する。
- SFTSを含めた動物由来感染症の感染を防ぐために、ペットとの過剰なふれあいは控える。
- 野生動物は、どのような病原体を保有しているか分からないので、野生動物との接触は 避ける。
- 野生動物(ノラネコやノネコなども)が,人間の生活圏に落とすダニにも注意する.
参考文献
感染対策情報レター「重症熱性血小板減少症候群(SFTS):広がる分布とマダニ以外の感染経路
」2021.06.09