【報道】ネコ対策など見直し必要 自然遺産連絡会議・徳之島部会 3項目でB判定
配信 南海日日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/c44668ce2c504ea2ddacee4dea8412a7d3811981
わが国の島嶼などの在来希少種や生態系に影響をあたえる外来種問題として,イエネコFelis catus問題を考える研究会です.イエネコの適正飼養,適正管理,適切対策などによって,島や地域の在来種や在来生態系・生物多様性が保全されることを考える研究会です.
配信 南海日日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/c44668ce2c504ea2ddacee4dea8412a7d3811981
https://amamishimbun.co.jp/2023/11/07/47062/
「対策の「B」評価返上へ,普及啓発と連携強化を」
【概要】
2023年度「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島世界自然遺産地域連絡会議」徳之島部会と、奄美群島世界自然遺産保全・活用検討・自然利用部会(県主催)が11月7日、天城町役場で開催された.
県自然保護課や環境省、徳之島3町、自然保護団体など関係機関・団体から約50人が参加(オンライン含む)。自然遺産保全への「徳之島行動計画」の進捗(しんちょく)状況や、世界遺産委員会の要請事項①観光管理②ロードキル(交通事故死)対策③河川再生④森林管理―への対応状況などについて報告、意見交換した。
以下に新聞記事からの概略を紹介しコメントを書いています(by Editor).
1.世界遺産委員会の要請事項対応状況などモニタリング評価で計画見直しなどの要望される「B」判定が多い点について,「普及・啓発不足」、行政機関同士の「情報共有・連携不足」を指摘する意見があった.(評価にはS, A, B, C, 未(保留),評価対象外の段階がある)
2.質問・提言では,侵入・定着の確認された特定外来種シロアゴガエルの駆除や、アマミノクロウサギのロードキル対策など住民への意識啓発の在り方で徳之島虹の会の関係者から、「(各町)防災行政無線などを使った定期的な普及啓発が必要」とし、徳之島町が同町花徳に整備中の観光拠点施設に関しても「(専門ガイドなど)人材育成も並行すべき」の提言があった。
3.クロウサギのロードキル対策で県が徳之島町北部の県道(花徳浅間線)にこのほど設置した侵入防止柵(延長500m)に関し、「場所(事故頻発地点)が違っている。地元の意見は全く聞いていない。民間の情報も聞くべき」と同島エコツアーガイド協議会長からは指摘があった。県側は環境省と協議したと説明した。
4.モニタリング計画に基づく21年度評価結果(環境省報告)で,同島はクロウサギのロードキル対策やイヌ・ネコによる捕殺対策、飼い猫管理のマイクロチップ装着・室内飼養などの面で「B」評価に対して、現状打開に向けて環境省や県および3町行政間の「情報の共有、横の連携強化」を求める意見があった。
写真:住民への普及啓発、国県町の情報共有・連携強化が求められた世界自然遺産・徳之島部会(7日、天城町役場で)
配信 National Geographic
https://news.yahoo.co.jp/articles/55c6a1f46ffe43fb0a03096a223a054e1f157228
文=CONNIE CHANG/訳=荒井ハンナ
写真は,ネコに殺された232個体の動物たちの写真.
哺乳類,鳥類,爬虫類の死骸はすべて2019年にネコに襲われて,USA, カリフォルニア州サンラフィエルのワイルドケア動物病院に運び込まれた動物.米国とカナダでは、毎年20億個体以上の動物がイエネコに命を奪われている.
https://www.nature.com/articles/s41467-023-38721-0
【報道】ノネコ捕獲、奄美大島全域へ 環境省が管理計画工程改訂 25年度に範囲拡大
西表島における持続可能な観光を実現し、世界遺産委員会からの観光管理に係る要請事項にも対応するため、自然環境・観光関連の専門家等よる検討や地域関係者等との協議を踏まえ、今般、「持続可能な西表島のための来訪者管理基本計画(令和2年1月策定)」を改定し、「西表島観光管理計画(以下、「管理計画」という。)」を策定しました。
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産地域連絡会議 西表島部会」
※世界自然遺産地域の保全管理のため、関係行政機関・地域関係団体により構成される地域ごとの会議体(詳細は参考資料1及び参考資料2参照)
「西表島の観光管理計画改定のための作業部会」
※西表島の自然環境や観光関連の専門家、観光関連事業者等から構成(詳細は参考資料3参照)
※令和3年10月から令和4年12月にかけて計4回の作業部会を開催
① 世界自然遺産地域内では、エコツーリズム推進法に基づく立入規制と、竹富町観光案内人条例に基づくガイドの免許制度の2つの法的拘束力を持った規制を行う。
② 西表島全体の入域観光客数については、急激な観光客の増加による影響を最小限に抑えるため、以下の管理基準を設定し、情報発信や誘導的な手法等により管理を行う。
【年間の管理基準】(基準年:令和元年入域観光客数290,313人)
・年間入域観光客数を前年比1割以上増加させない。
・年間入域観光客数33万人を上限とする。
【1日当たりの管理基準】
・1日当たり1,200人を上限とする。
③ 観光利用に起因するヤマネコ等のロードキル対策として、道路交通法の遵守を促す取組や普及啓発の強化を図り、今後は入域観光客と交通事故の関係についても分析し、より効果的な対策を検討する。
④ 利用者負担制度(「竹富町訪問税(仮)」)の導入による管理に必要な体制等の強化や、グッドプラクティス選定・支援制度(「エコ認証制度」(仮))の導入によるインセンティブの付与等により、責任ある観光に向けた取組を促すとともに観光による多面的価値の向上につなげる。
⑤ モニタリング評価委員会の設置により、定期的に西表島の観光管理に係るモニタリング指標の確認、評価、対策の検討を行う。関連資料
・(参考資料3)西表島の観光管理計画改定のための作業部会(構成員)(PDF:97KB)
お問い合わせ
環境部自然保護課(代表)
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟4階(北側)
電話番号:098-866-2243
FAX番号:098-866-2855
配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/81fdba0fecd4ab74af63da0fc1d902ca2942cf42
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」世界自然遺産地域科学委員会(委員長・中島慶二江戸川大学国立公園研究所長、委員12人)の会合が27日、沖縄県那覇市の県青年会館であった。
概要
「モニタリング計画」に基づく遺産地域の保全管理状況に関して、2022年度の評価結果などを共有し議論した。希少動物のロードキル(交通事故死)増加について「地域ごとに因果関係を精査する必要がある」などの意見が出た。
奄美大島、徳之島に関しては「アマミノクロウサギのロードキルが増加傾向」と指摘。さらに「近年、イヌ・ネコによる希少種の捕殺が毎年発生している。奄美大島では飼い猫の不妊去勢手術や室内飼養などが進んでいるが、徳之島では対策強化が必要」などの意見が出た.
(詳細はURL参照)
【広報】
「沖縄県、国頭村、大宜味村、東村、環境省沖縄奄美自然環境事務所は沖縄県のやんばる地域におけるネコの管理・共生行動計画を策定いたしました」
沖縄県庁 2023年10月27日
https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/2023_neko_action_plan.html
https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/documents/action_plan.pdf
(1) 策定経緯(概要)
在来種捕食,感染症,生態系影響,ロードキル,イエネコの安全健康が必要.
令和4年10月に沖縄県と3村より計画案に対する意見を募るため、パブリックコメントを実施しました。その結果、沖縄県には647の個人・団体から1,090件、大宜味村には1件のご意見を頂きました。
そのご意見を踏まえて、沖縄県、国頭村、大宜味村、東村、環境省沖縄奄美自然環境事務所で協議・見直しを行い「ずっとやんばる ずっとうちネコ アクションプラン(沖縄島北部における生態系保全等のためのネコ管理・共生行動計画)」を令和5年10月に策定いたしました。
(2) 計画の目的
本計画は、沖縄島北部の生態系保全、公衆衛生の維持・向上及びネコの安全の確保・健康の維持に寄与するため、関係機関等が連携して森林域からのネコの排除、飼いネコの適正飼養、沖縄島北部以外からのネコの流入の防止等のネコの対策を迅速に進めることで希少種の生息状況の改善を図ることを主な目的としています。
(3) 計画の運用時期
令和6(2024)年1月~令和15(2033)年3月
国頭村、大宜味村、東村の住民に対しては住民説明会を開催する予定です。
よくあるお問い合わせについて
https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/documents/qa.pdf
パブリックコメントの結果について
https://www.pref.okinawa.jp/site/iken/r4/documents/r5nekoactionplanpubliccomment.pdf
お問い合わせ
環境部自然保護課(代表)
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟4階(北側)
電話番号:098-866-2243
FAX番号:098-866-2855
【報道】
「森林域にいるネコをゼロへ 沖縄県や3村が管理計画 動物愛護団体の意見を受け精査」
沖縄タイムス2023/10/27(金) 17:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fadc03eeba07990ff814947d5670ab0df8100c8
(概要)
沖縄県と国頭、大宜味、東の3村、環境省沖縄奄美自然環境事務所の5者は2023年10月27日、沖縄本島北部の生態系の保全などを目的としたネコ管理・共生行動計画を策定したと発表。2024年1月から33年3月まで、森林域にいるネコをゼロにすることなどをめざす。
同計画については、捕獲されたネコの殺処分を懸念する動物愛護団体などからパブリックコメントが多く寄せられたため、今年の4月から開始する予定を見送り、5者で計画を精査。
県環境部自然保護課の担当者は「捕獲した猫は譲渡に取り組む」と強調。「新しい家族として引き取りに協力していただくようお願いしたい」と呼びかけた。
(詳細は本文参照)
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コメントは現在2件
【報道】
沖縄タイムス配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6c3b3313e47d34d68fac1fdddb5805862a65988
(概要)
計画へのパブリックコメントには647の個人・団体から1090件の意見が寄せられ、最も多かったのが、イエネコの殺処分への懸念。計画は殺処分を前提としないと強調しているが、けがや病気、長期間譲渡先が見つからない場合などは例外の可能性がある。5者は年内に住民説明会を開き、理解を求める方針だ。NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は、「3村や県などが,これまでに対策してきたことを,連携して集中的に取り組むことに意義がある」、「世界自然遺産に登録され、国や県はやんばる地域の生態系保全を約束した。自然環境にとっても、人やイエネコの福祉の観点からも、すべてのイエネコが室内飼育されることは必要」と述べた。計画に反対する2023年3月に「全島島猫会議」を設立して,計画撤回の署名活動など実施という.
(詳細はURLを見てください)
【報道】
配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ba6559d68d69e9cb3a32b9a3a24bb34d65477da
(概要)
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森林域では、自動撮影カメラで継続的にネコが撮影され、マングース北上防止柵が設置されている大宜味村塩屋から東村福地にかけての「SFライン」以北では2021年度に82頭、22年度に47頭が確認された。
計画では、(1)森林域でネコが確認されなくなること(2)北部の全ての飼いネコが適正飼養され、飼い主不明ネコがいなくなること(3)北部以外からネコが流入しない状態とすること―の三つを目標としている。
目標達成に向け、ネコの生息状況のモニタリングや捕獲、不妊去勢手術率向上など3村のネコ飼養条例による飼いネコ管理、捨てネコ防止のため教育現場の普及啓発や警察との連携に取り組む。
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【原著論文】
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0286808
Sophie Zhu, Elizabeth VanWormer, and Karen Shapiro (2023). More people, more cats, more parasites: Human population density and temperature variation predict prevalence of Toxoplasma gondii oocyst shedding in free-ranging domestic and wild felids, PLoS ONE 18(6):e0286808 | doi:10.1371/journal.pone.0286808
【報道】
2023.07.05 GrrlScientist | Contributor
https://forbesjapan.com/articles/detail/64307
概要(以下にやや簡略しましたので,詳細は上記URLをご覧ください)
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自由に生活するイエネコや、野良ネコ(飼い主はいないが、人からエサをもらうネコ)および野生化した「ノネコ」は、都市など人口密度の高い地域に集まる傾向にあり、トキソプラズマ症を引き起こす寄生虫がより多く排出される可能性があることが、新たな研究でわかった。この研究では「日内平均気温の変動」と寄生虫排出量に正の相関があることも明らかになった。
トキソプラズマ原虫(Toxoplasma
gondii)という寄生虫は、あらゆる場所に存在し、ヒトを含むさまざまな温血性脊椎動物の筋組織や脳組織に感染する。ヒトでは、通常は免疫系により抑え込まれる(不顕性感染)ため大きな問題とはなりにくく、感染者のほとんどは自覚症状がない。しかし、免疫不全の状態では、重篤な状態にもなり得る。また、特に妊娠初期に初感染した場合、胎児が重篤な障害を負うことがある。
トキソプラズマ原虫が感染すると、軽度なものから深刻なものまで、多様な症状を引き起こす場合がある。インフルエンザに似た症状、リンパ節の腫れや痛み、重い眼疾患に加え、免疫機能が低下している患者では重篤な脳症に至ることもある。まれなケースだが、トキソプラズマ原虫が肺に侵入し、重篤な呼吸器疾患を発症した例も知られる。
イエネコを含むネコ科の動物は、トキソプラズマ原虫の終宿主(しゅうしゅくしゅ:成体が寄生する最後の宿主)だ。原虫は、ネコ科動物の体内で有性生殖し、生活環を完結させて、オーシストと呼ばれる、頑強で環境変化に耐性をもつ個体(一種の受精卵)を大量につくりだす。ネコは、糞便を介して、環境中にこれらのオーシストを排出する。
ヒトは、寄生虫卵に汚染されたネコの糞や、糞で汚染された食品などを口に入れることにより感染するほか、中間宿主(幼生が寄生する宿主)として汚染された豚肉や鶏肉などを、生または調理不十分なまま食べることでも感染が生じる。
トキソプラズマに関するこれまでの研究は、おおむね家庭で飼育されるイエネコによる原虫の排出に注目しており、自由に生活するイエネコ、野良ネコあるいはノネコの研究はあまり進んでいない。加えて、自由に生活するネコ科動物によるオーシストの排出に、気候変動や、環境汚染の主要因である人間活動がどのような影響を与えるかについては、ほとんど検討されてこなかった。
カリフォルニア大学デイヴィス校の博士課程に在籍するソフィー・チューらは、こうした知見の乏しいテーマに注目し、先行研究で収集されたデータに一歩踏み込んだ解析を行なった。
「Plos One」に2023年6月21日付で発表された論文において、チューらの研究チームは、自由に生活するネコによるトキソプラズマ原虫のオーシスト排出について、生態学的および疫学的側面を検討し、各種哺乳類への感染拡大リスクを分析した。
チューらは、6種の中型から大型の野生ネコ(ピューマやボブキャットなど)および、自由に生活するイエネコや、飼い主のいない野良ネコ、ヒトに給餌されている屋外生活するネコ、ヒトに給餌されていない「野生化」したノネコ)を対象とした、47の既存研究のデータの再解析を行なった.
(略)
トキソプラズマ原虫のオーシスト排出と最も顕著な関連がみられた要因は、人口密度の高さだった。また、温度も重要な要因であることが明らかになった。
具体的には、日内平均気温の変動が大きいほど、オーシスト排出量が(特にイエネコにおいて)多くなっていた。その一方で、乾季の周辺温度が高いほど、野生のネコ科動物によるオーシスト排出量は減少することがわかった。
関連が疑われたその他の要因(年間降水量や年間平均気温など)については、オーシスト排出量との相関は見られなかった。
(略)
イエネコの生息密度については、世界規模の推定が行われていないため、この研究では、人口密度を代替指標とした。人口密度が高く、人間活動が活発な地域ほど、捨てられる飼いネコ、外飼いネコ、脱走した飼いネコが多く、また野良ネコのコロニーへの給餌量も多いと考えられる。
もう1つ考慮すべき要因は、都市化が進み人間活動が活発になった地域では、人獣共通感染症が増える方向で周辺環境が変化する可能性があることだ(参照)。こうした複合的な要因から、自由に生活するイエネコの個体数が増加すると、環境中へのオーシスト排出が促進され、トキソプラズマ原虫の疫学的特性と感染パターンが変化するおそれがある。
今回の新たな知見と、既存の研究で提示されたデータを合わせて考えると、人口密度の上昇と、気温変動の不安定化によって、トキソプラズマ原虫だけでなく、その他の感染症の蔓延を招きかねない環境条件が揃うおそれがある。
政策決定者らは、今回の研究結果に基づき、トキソプラズマ原虫の感染を抑制するため、野良ネコの個体数管理に重点的に取り組むべきだとチューらは提言している。
(略)
以上
配信奄美新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad3ab0336ec333d9b89128ca6b0ce8e0d3548ff4
奄美大島と徳之島で21日、ノイヌ・ノネコ対策検討会の会員、関係団体によるペット適正飼養啓発キャンペーンが行われた。20~26日の動物愛護週間に合わせ実施されたもので、参加者はチラシなどを配り、飼い犬・飼い猫の適正飼養を呼び掛けた。 キャンペーンは、同検討会会員の環境省、県、各自治体などに加え奄美猫部、奄美野鳥の会、奄美哺乳類研究会、徳之島虹の会など関係団体も協力。奄美市名瀬と瀬戸内町、徳之島町、天城町、伊仙町の計5か所で開催した。
以下,詳細は上記URL参照してください.
【報道】
まいどなニュース配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/5defc552d6537ad4eaa21df82de935c83d563c06/comments?expand_form
(概要)
2023年春、広島・呉で発覚した事件が注目を集めました。 「猫1匹を刃物で突き刺すなどして殺した」として呉市の大学院生の男(24)が逮捕されました。男は「猫を殺したことに間違いないが、愛護動物にあたらない野猫(ノネコ)だと思っていた」と供述。この主張はどういうものなのでしょうか。
・・・・・・
「環境省が鳥獣保護管理法によって『ノネコ』を狩猟鳥獣に指定していなければ、今回の悪質かつ残忍な殺害事件は防げた可能性が高いと考えています。どうぶつ基金は、今後同様の事件が発生しないために、そして、想像を絶する恐怖と苦痛のなかで命を奪われた猫のためにも、鳥獣保護管理法の狩猟鳥獣から『ノイヌ』『ノネコ』を削除することを求める署名活動を行っています」
(詳細はURLを見てください)
(コメント:虐待防止と,狩猟鳥獣対象解除の効果が果たしてあるのかと思います.外ネコ管理対策や外ネコをつくらないよう,適正飼養(室内完全飼養)をきちんとしたほうがいいのでは?)
配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9548c52811506e15d530c9676eee1252a2b94f3f
感染症法で「4類」に分類され、医師に診断の報告が義務付けられるマダニ媒介感染症6種の患者数が今年、過去最悪のペースで増えていることが分かった。国立感染症研究所が都道府県の患者数を1週単位で記録する「感染症発生動向調査」を基に集計したところ、26週目に当たる7月2日時点で243人に達した。
(中略)
患者数増加について、環境省鳥獣保護管理室は「マダニを運ぶ鹿やイノシシの生息域が、地球温暖化に伴う積雪の減少で広がっているためではないか」と指摘。その上で「耕作放棄地の増加で人間の生活域にも近づいている」として感染対策の徹底を求める。
(詳細はURLを見てください)
配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/38ed567cd573108223460a9f22a4196fdc228050
(概要)
【AFP=時事】欧州食品安全機関(EFSA)は14日、ポーランドで猫24匹の鳥インフルエンザへの感染が確認されたことを受け、猫や犬の飼い主に対し、ペットを屋外に出さないよう呼び掛けた。
(中略)
ポーランドでは今月10日以降、飼い猫24匹の鳥インフルエンザ感染が報告されている。イタリアでもここ数週間で犬5匹、猫1匹の感染が確認された。感染経路はまだ特定されていないが、鳥インフルエンザに感染した家禽類の生肉を食べたことが疑われている。【翻訳編集】 AFPBB News
(詳細はURLを御覧ください)
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【報道】食べた生の肉から高病原性鳥インフルエンザH5N1感染したネコのうちの1匹が陽性に(ポーランド))
Covering Pandemic and Seasonal Flu, H5N1 `Bird Flu, Emerging Infectious Diseases, public health, community & Individual preparedness, and anything else that piques my admittedly eclectic interests
【広報】
報道関係各位 2023 年 6 月 30 日
山階鳥類研究所
https://www.yamashina.or.jp/hp/p_release/images/20230630_prelease.pdf
沖縄で繁殖し、オーストラリアとの間を渡りするベニアジサシ(絶滅危惧種)が、
ノラネコに捕食されました。
オーストラリアから渡来して沖縄周辺で繁殖する海鳥のベニアジサシ(環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類)が、ノラネコによって捕食されている様子が、撮影されました。
・6 月 22 日沖縄県うるま市勝連半島の漁港で、ノラネコが防波堤にとまって休むベニアジサシを捕獲(少なくとも 2 羽)し、口にくわえて運ぶところが観察されました。
・これまでもノラネコによってヤンバルクイナが捕食されることはわかっていましたが、ベニアジサシでは初めてです。
・ベニアジサシの繁殖数は近年減少傾向にあり、影響が心配されます。
・この個体には鳥類標識調査(注)の金属足環が付いていたため回収して調べたところ、約 6,000km南のオーストラリア・クイーンズランド州・スウェイン環礁で、2002 年 1 月 12 日に標識されたもので、21 歳以上であることも判明しました
オーストラリアでこの個体に足環を付けた研究者(ポール・オニールさん)のコメント:
私たちは、2002 年 1 月 12 日にスウェイン礁(グレートバリアリーフ海洋公園)で足環を付けました。オーストラリアと沖縄との間の長距離往復飛行に何度も成功したのに、ネコに捕食されるという非常に悲しい結末。 たくさんの子孫を残してくれていたらいいですね!ベニアジサシはオーストラリアでは主にネコのいない遠隔島にしか生息していないため、こちらにいる間はネコから安全であるようです。 ただしオーストラリアの他の鳥類や哺乳類の種について、その多くは主にネコの捕食によって急速に絶滅に向かっています。
ベニアジサシとは:ヨーロッパやアフリカ、北アメリカなどに生息する海鳥。日本では主に沖縄島周辺で繁殖し、オーストラリア東部で越冬することが鳥類標識調査(注)で判明している。沖縄周辺の個体数は、2021年の環境省調査では約 1,500 羽であったが、調査年による増減が見られる。同年の巣数は約 500 巣と 2009 年以降減少を続けていて、2009 年に比べると 68.7%減少した(生物多様性センター2021、モニタリングサイト 1000 島嶼海鳥調査報告書)。
ネコの捕食による鳥類への影響:
ノネコやノラネコが野生鳥類を捕食することによる影響は、世界中で懸念されている。日本では伊豆諸島御蔵島のオオミズナギドリ(海鳥、準絶滅危惧種)の繁殖地で、1970 年代後半には 175 万~350 万羽いたものが、近年 10 万羽程度に激減したことの一因がネコであると考えられている。ネコ 1 匹あたり平均で年間に 313 羽のオオミズナギドリを捕食するとの推定がある(Azumi他2020)。
https://link.springer.com/article/10.1007/s13364-020-00544-5
(注)鳥類標識調査とは:鳥類を捕獲し、個体識別用の足環を装着して放鳥する生態調査。鳥類の国内外の渡りや寿命などの生態を明らかにする目的で実施されている。近年は、鳥類生息状況のモニタリングのためにも活用されている。日本では環境省の委託事業として、山階鳥類研究所が、多くのボランティアの協力とともに実施している。 同研究所には 1961 年以来足環を装着して放鳥した約 600 万羽 のデータが蓄積されている。
この件に関する問い合わせ先:
写真のデジタルデータ、またノラネコが捕獲しようとする際の動画もありますので、
ご希望の方はお問い合わせください。
公益財団法人 山階鳥類研究所副所長 尾崎清明
e メール:ozaki(アットマーク)yamashina.or.jp
Tel: 04-7182-1101
研究員 富田直樹
e メール:tomita(アットマーク)yamashina.or.jp
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沖縄タイムス 2023年6月28日 8:00
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1177328
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba82cebe10b471c83047459165b7a97ec3510161
(概要)
うるま市の漁港で22日、飛来した絶滅危惧2類のベニアジサシをノラネコが捕食する様子を漁師の男性が発見して撮影した。ノラネコはベニアジサシを捕まえると10分もかからずに食べ終え、次の獲物を狙ったという。専門家は「屋外で生息するネコを減らす必要がある」と警鐘を鳴らしている。
県は家畜への伝染病感染、不妊去勢手術が済んでいない個体の妊娠リスクの防止のため、ネコの完全室内飼育を呼びかけている。またヤンバルクイナなど希少野生動物を捕食しているとして、世界自然遺産のやんばる3村で屋外にいるネコをゼロにする計画の作成も進めている。
どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は「人間に餌をもらいキャットフードを食べ慣れたネコでも、高い狩猟能力は衰えない」と指摘する。ヘビやカエルの捕食による寄生虫の感染や交通事故に遭うリスクもあり、「ネコを危険から守るためにも、屋外ネコを減らすべきだ」と強調。屋外ネコを増やさないため、「県だけでなく各市町村など地域でのルール作りも求められる」と述べた。
(詳細はURLを見てください)
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配信 (社会部・普久原茜、政経部・東江郁香)
https://news.yahoo.co.jp/articles/95f59629987142bac0d86e298cb51c621fb5733d
(記事概要とコメント)
捕食されたベニアジサシの足輪を研究所が回収し調査したところ、オーストラリアのスウェイン環礁で2002年1月12日に付けられ、この個体は21歳以上だった。
環境省の調査によると、2021年に沖縄島周辺で確認されたベニアジサシの巣の数は、2009年と比較して68・7%減少している。
「琉球わんにゃんゆいまーる」の畑井モト子代表理事は「外にいるネコも命ある存在とし、これ以上増やさないように不妊去勢手術をし、マナーを守った餌やりなどの管理が必要。飼い猫の適正飼養を徹底して」と訴えたという。
以上です.
配信(慶田城七瀬)
概要