2023/11/09

【報道】「ネコ対策など見直し必要 自然遺産連絡会議・徳之島部会 3項目でB判定」南海日日新聞2023/11/08

 

【報道】ネコ対策など見直し必要 自然遺産連絡会議・徳之島部会 3項目でB判定

配信 南海日日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/c44668ce2c504ea2ddacee4dea8412a7d3811981

 

(概要と解説)
世界自然遺産について「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産地域連絡会議」「徳之島部会」が7日、鹿児島県天城町役場で開かれ,環境省、県、徳之島3町、民間団体などから約50人(オンライン含む)が参加し,各地域の保全状況の判定の「モニタリング評価」が示された.今回は「奄美群島世界自然遺産保全・活用検討会徳之島自然利用部会」と併催で,コロナ禍のため,2019年度依頼の4年ぶりの開催であった.
(中略)
「モニタリング評価」は,遺産価値の維持や強化を目的に2019年8月に策定された「世界自然遺産推薦地モニタリング計画」に基づき,2021年度の調査結果をもとに,科学委員会が評価した.評価判定は「遺産価値への悪影響なし」の「S」から「事業計画の大幅な見直しが必要」の「C」までの4段階で判定した。

徳之島の評価
1. 徳之島は,①交通事故の発生,②外来種(ノネコ・ノイヌ含む)による捕殺,③飼い猫の管理―の3項目でB判定。
 
2.徳之島については「不妊去勢手術率が高い一方でマイクロチップ装着率と室内飼養が低い水準」との指摘があった。 
 
3.アマミノクロウサギなど希少野生動物のロードキル(交通事故死)対策として「県道花徳浅間線」「県道松原轟木線」で侵入防止柵(防獣ネット)を設置したことなどを報告した。
 
外来種問題
1.今年5月に島内での生息が確認された外来種「シロアゴガエル」の生息状況について、環境省徳之島管理官事務所の担当者は「島内753地点の調査の結果、40地点で分布を確認」「徳之島町井之川以南から亀徳以北で広く分布」「駆除数は成体4000以上、泡巣(卵塊)3000以上」などと調査と対策の内容を報告した。
 
 2.奄美大島や沖縄県の一部で発生が確認されているソテツの害虫「カイガラムシ」など外来種対策への意見が多く、「周知啓発活動の拡充」「関連機関の情報共有と連携の改善」などを求める声が上がった。

(詳細はURLをご覧ください)

【報道】「世界自然遺産・徳之島部会」奄美新聞(2023/11/7)

世界自然遺産・徳之島部会

奄美新聞・徳之島通信 2023年11月7日

 https://amamishimbun.co.jp/2023/11/07/47062/

 「対策の「B」評価返上へ,普及啓発と連携強化を」

【概要】

2023年度「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島世界自然遺産地域連絡会議」徳之島部会と、奄美群島世界自然遺産保全・活用検討・自然利用部会(県主催)が11月7日、天城町役場で開催された.

県自然保護課や環境省、徳之島3町、自然保護団体など関係機関・団体から約50人が参加(オンライン含む)。自然遺産保全への「徳之島行動計画」の進捗(しんちょく)状況や、世界遺産委員会の要請事項①観光管理②ロードキル(交通事故死)対策③河川再生④森林管理―への対応状況などについて報告、意見交換した。

 

以下に新聞記事からの概略を紹介しコメントを書いています(by Editor).

 1.世界遺産委員会の要請事項対応状況などモニタリング評価で計画見直しなどの要望される「B」判定が多い点について,「普及・啓発不足」、行政機関同士の「情報共有・連携不足」を指摘する意見があった.(評価にはS, A, B, C, 未(保留),評価対象外の段階がある

2.質問・提言では,侵入・定着の確認された特定外来種シロアゴガエルの駆除や、アマミノクロウサギのロードキル対策など住民への意識啓発の在り方で徳之島虹の会の関係者から、「(各町)防災行政無線などを使った定期的な普及啓発が必要」とし、徳之島町が同町花徳に整備中の観光拠点施設に関しても「(専門ガイドなど)人材育成も並行すべき」の提言があった。

3.クロウサギのロードキル対策で県が徳之島町北部の県道(花徳浅間線)にこのほど設置した侵入防止柵(延長500m)に関し、「場所(事故頻発地点)が違っている。地元の意見は全く聞いていない。民間の情報も聞くべき」と同島エコツアーガイド協議会長からは指摘があった。県側は環境省と協議したと説明した。

4.モニタリング計画に基づく21年度評価結果(環境省報告)で,同島はクロウサギのロードキル対策やイヌ・ネコによる捕殺対策、飼い猫管理のマイクロチップ装着・室内飼養などの面で「B」評価に対して、現状打開に向けて環境省や県および3町行政間の「情報の共有、横の連携強化」を求める意見があった。

 

 写真:住民への普及啓発、国県町の情報共有・連携強化が求められた世界自然遺産・徳之島部会(7日、天城町役場で) 


2023/11/07

【報道・論文】ネコは野生動物の大きな「脅威」手術は不要、注射1本で繁殖を防ぐ米国の不妊法研究 2023/11/7(火) National Geographic

【報道・論文】ネコは野生動物の大きな「脅威」 手術は不要、注射1本で繁殖を防ぐ米国の不妊法研究

配信 National Geographic

https://news.yahoo.co.jp/articles/55c6a1f46ffe43fb0a03096a223a054e1f157228

ネコにもやさしい安全な遺伝子技術、「状況を一変させる可能性があります」と研究者

(概要)
 
「ネコ活」や「ネコノミクス」などの造語も広まり、今やすっかりネコの人気は定着している。ネコを飼っている人はもちろん、そうでなくても、テレビやネットで見かけるネコのかわいい姿に日々癒されている人は多いに違いない。だがその一方で、ネコは野生動物にとって大きな脅威だ。世界自然保護連合はネコを「世界の侵略的外来種ワースト100」にリストアップしており、米国では、最大で年間40億羽の鳥と220億匹の小型哺乳類がネコに殺されているという報告がある。日本にこうしたデータはないものの、アマミノクロウサギをはじめとする離島の希少種だけでなく、本土の普通の野生動物にとっても問題であることは環境省の研究で明言されている。
 
(中略)
 
ネコによるそんな被害を少しでも減らす対策の一つが、ネコの繁殖力を抑えることだ。そこで、飼いネコや野良ネコの数を管理すべく、安全で新しい遺伝子技術による不妊処置法を米国の研究チームが開発し、2023年6月に学術誌「nature communications」に発表した。
 
「高い技能を持つ獣医師を必要とせず、普通の人が誰でもネコに注射を打てるようにする必要がありました」と、研究を率いたシンシナティ動物園の動物研究ディレクターであるウィリアム・スワンソン氏は言う。
 
(中略)
 
今回の研究結果は、6匹のネコで試しただけの予備的なものであり、実用化にはさらなる検証が必要だろう。だが、過去7年間このプロジェクトに取り組んできたスワンソン氏は、比較的簡単にできるこの方法は、「望み通り機能させられれば、本当に状況を一変させる可能性があります」と、野生生物の脅威となるネコ対策を強力に推し進める手段になると見立てている。
 
※この記事はナショナル ジオグラフィックとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。

文=CONNIE CHANG/訳=荒井ハンナ

 

(詳細はURLを御覧ください) 
 
 

写真は,ネコに殺された232個体の動物たちの写真.

哺乳類,鳥類,爬虫類の死骸はすべて2019年にネコに襲われて,USA, カリフォルニア州サンラフィエルのワイルドケア動物病院に運び込まれた動物.米国とカナダでは、毎年20億個体以上の動物がイエネコに命を奪われている.

 

 

【論文】
Lindsey M. Vansandt et al. 2023. Durable contraception in the female domestic cat using viral-vectored delivery of a feline anti-Müllerian hormone transgene. Nature Communications. https://doi.org/10.1038/s41467-023-38721-0.

https://www.nature.com/articles/s41467-023-38721-0

 

2023/11/01

【報道】ノネコ捕獲、奄美大島全域へ 環境省が管理計画工程改訂 25年度に範囲拡大(南海日日新聞2023年11月1日)

 【報道】ノネコ捕獲、奄美大島全域へ 環境省が管理計画工程改訂 25年度に範囲拡大

南海日日新聞配信
 
(概要)
環境省と鹿児島県、奄美大島5市町村が2018年に策定した野生化した猫(ノネコ)の管理計画について、環境省は31日までに計画の工程を示すロードマップの改訂が行われた。
 
森林域でのノネコ捕獲排除の全島展開が遅れていることを踏まえ、実施年度や優先順位などの一部が変更。ノネコ捕獲の範囲を2025年度に奄美大島全域の森林域に広げ、26~27年度にノネコの個体数推定を実施する,としている.

管理計画は希少な野生生物を襲うノネコを山から排除し、生態系を保全するのが目的。ノネコ捕獲が始まった18年からの総捕獲数は491匹。
 
改定作業では,「計画全体の評価・見直し」について,「関係機関と連携しておおむねロードマップに沿って進められている」と評価されている.
 
その上で,「今後も森林域からの猫の排除が進め、生態系の保全に努める」としている.「ノネコの新たな発生を抑えるためにも、猫の適正飼育をお願いし,地域住民へ理解と協力への呼びかけ」も引き続き行うとしている.
 
(詳細はURLを御覧ください)
 
 
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コメント by Editor

奄美大島の屋外イエネコ対策は,この5年間で着実に成果が出てきていると思います.
 
ブームのかげで起きている問題
今日(こんにち),イエネコはもっとも多数飼育される伴侶動物になってきています.TV,雑誌,さまざまなメディアは,毎日毎日これでもかとブームをあおりにあおっています(火付けは某公共放送”ネコ歩き”?).そのかげで,多くの問題が起きているにもかかわらず・・です.

適正飼養と完全室内飼養は,もはや常識
イエネコの適正飼養管理(不妊去勢,ワクチン,マイクロチップ装着など)や完全室内飼養管理が,もはや常識になってきています.大切なイエネコの幸せのため,在来野生動物保護や生態系保護のため,人やご近所に迷惑をかけないため,交通事故防止のため,人獣共通感染症を防ぐため,さらには,発情による屋外ネコと家の中の飼ネコとの関係や影響の防止,などなど,多くのネコ好きの方々に理解されてきているためと思います.
 
新鮮肉食者で優秀なハンターのイエネコ
在来種や生態系保護の観点では,イエネコは「新鮮肉食に特殊化」した食肉類で,屋外で動く動物を見つけると,ひそかに待ち構えたりして,どんな動物でも捕獲・捕殺する能力をもつ優秀なハンターです.ネズミ類,ウサギ,コウモリ類などの中小型哺乳類,鳥類,爬虫類,両生類,昆虫類などがねらわれます(事例
 
イエネコが拡散させる人獣共通感染症
人獣共通感染症では,ネコ科動物を終宿主とし,細胞内に寄生する原虫トキソプラズマが,近年の研究で人間や野生動物に大きな影響を与えていることがわかってきています(例えば,世界で最も身近な寄生虫,人・ネコ・トキソプラズマの拡大リスク自殺率上昇切れやすい人,など).また,マダニのウィルスによる感染症のSFTSは,イエネコで致死率が高く,人でも致死率が高く,西日本から東日本に拡がってきている極めて危険な感染症です発生状況)屋外イエネコが,人への感染を広めています.
 
野外にイエネコはありえない
今日(こんにち),イエネコが野外で勝手に歩いていたり,野外に勝手に居ること自体が,奇異で,ありえなくなってきています.
 
家畜(ペットなど)は人間に作られ,人間のもとで管理されてきた
 そもそも,家畜(ペットなど)(イエネコも)は,人間が作り出し,人間のもとで管理されてきた動物で,餌と繁殖を人間が管理してきました.人間によって数を増やしたり減らしたり自由にできるのが,家畜(ペットなど)なのです.しかし,家畜(ペットなど)は,自由気ままに自然生態系に存在してはいけない動物です.家畜(ペットなど)は,人間のもとで管理されるべき動物であることを,再度認識すべきです.
 
イエネコ問題を解決するには
イエネコ問題となると,上記のようなイエネコが起こす問題や,イエネコの生物学的特性を理解せずに,反対や抗議の活動,募金の活動,ロビー活動などが一部で起きてきて,捕獲作業,捕獲個体の処分,保護譲渡などの話題が中心になりがちです.しかし,このような活動や観点だけで,イエネコ問題が解決したことは,いまだかつてないはずです.
 
自然生態系からの捕獲排除と適正管理が必要
イエネコ問題の解決には,自然生態系から野外イエネコを排除するしかありません.あらたに野外イエネコを作らないためには,適正飼養管理と完全室内飼養管理しかありません.
 
粛々(しゅくしゅく)と対策を
世界でも実施されている真っ当な対策によって,粛々(しゅくしゅく)と問題解決に取り組むしかないのです.
 
今後の展開
西表島では,対策によってイエネコ問題はすでに解決済みであり,続いて奄美大島での取り組みも成果が見られてきており,そして沖縄島北部での展開があらたに始まりました.いずれも,問題解決に向かうことが期待されています.
 
以上です.

2023/10/31

【広報】「西表島観光管理計画」の策定について.沖縄県(2023年9月6日)

 

「西表島観光管理計画」の策定について

概要

 西表島における持続可能な観光を実現し、世界遺産委員会からの観光管理に係る要請事項にも対応するため、自然環境・観光関連の専門家等よる検討や地域関係者等との協議を踏まえ、今般、「持続可能な西表島のための来訪者管理基本計画(令和2年1月策定)」を改定し、「西表島観光管理計画(以下、「管理計画」という。)」を策定しました。

策定主体

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産地域連絡会議 西表島部会」

※世界自然遺産地域の保全管理のため、関係行政機関・地域関係団体により構成される地域ごとの会議体(詳細は参考資料1及び参考資料2参照)

検討主体

「西表島の観光管理計画改定のための作業部会」

※西表島の自然環境や観光関連の専門家、観光関連事業者等から構成(詳細は参考資料3参照)

※令和3年10月から令和4年12月にかけて計4回の作業部会を開催

計画のポイント

① 世界自然遺産地域内では、エコツーリズム推進法に基づく立入規制と、竹富町観光案内人条例に基づくガイドの免許制度の2つの法的拘束力を持った規制を行う。

② 西表島全体の入域観光客数については、急激な観光客の増加による影響を最小限に抑えるため、以下の管理基準を設定し、情報発信や誘導的な手法等により管理を行う。
  【年間の管理基準】(基準年:令和元年入域観光客数290,313人)
   ・年間入域観光客数を前年比1割以上増加させない。
   ・年間入域観光客数33万人を上限とする。
  【1日当たりの管理基準】
   ・1日当たり1,200人を上限とする。

③ 観光利用に起因するヤマネコ等のロードキル対策として、道路交通法の遵守を促す取組や普及啓発の強化を図り、今後は入域観光客と交通事故の関係についても分析し、より効果的な対策を検討する。

④ 利用者負担制度(「竹富町訪問税(仮)」)の導入による管理に必要な体制等の強化や、グッドプラクティス選定・支援制度(「エコ認証制度」(仮))の導入によるインセンティブの付与等により、責任ある観光に向けた取組を促すとともに観光による多面的価値の向上につなげる。

⑤ モニタリング評価委員会の設置により、定期的に西表島の観光管理に係るモニタリング指標の確認、評価、対策の検討を行う。

 

2023/10/30

【報道】希少動物のロードキル増加など議論 奄美・沖縄世界自然遺産科学委(南海日日新聞2023/10/28)


希少動物のロードキル増加など議論 奄美・沖縄世界自然遺産科学委

配信

 https://news.yahoo.co.jp/articles/81fdba0fecd4ab74af63da0fc1d902ca2942cf42

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」世界自然遺産地域科学委員会(委員長・中島慶二江戸川大学国立公園研究所長、委員12人)の会合が27日、沖縄県那覇市の県青年会館であった。

概要

「モニタリング計画」に基づく遺産地域の保全管理状況に関して、2022年度の評価結果などを共有し議論した。希少動物のロードキル(交通事故死)増加について「地域ごとに因果関係を精査する必要がある」などの意見が出た。

奄美大島、徳之島に関しては「アマミノクロウサギのロードキルが増加傾向」と指摘。さらに「近年、イヌ・ネコによる希少種の捕殺が毎年発生している。奄美大島では飼い猫の不妊去勢手術や室内飼養などが進んでいるが、徳之島では対策強化が必要」などの意見が出た.

(詳細はURL参照)

2023/10/27

【広報・報道】沖縄島北部における生態系保全等のためのネコ管理・共生行動計画の策定公表(2023年10月27日)

沖縄島北部地域(やんばる)のネコ管理計画策定公表

 

【広報】
「沖縄県、国頭村、大宜味村、東村、環境省沖縄奄美自然環境事務所は沖縄県のやんばる地域におけるネコの管理・共生行動計画を策定いたしました」
沖縄県庁 2023年10月27日
https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/2023_neko_action_plan.html
https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/documents/action_plan.pdf

(1) 策定経緯(概要)
在来種捕食,感染症,生態系影響,ロードキル,イエネコの安全健康が必要.

 
令和4年10月に沖縄県と3村より計画案に対する意見を募るため、パブリックコメントを実施しました。その結果、沖縄県には647の個人・団体から1,090件、大宜味村には1件のご意見を頂きました。

そのご意見を踏まえて、沖縄県、国頭村、大宜味村、東村、環境省沖縄奄美自然環境事務所で協議・見直しを行い「ずっとやんばる ずっとうちネコ アクションプラン(沖縄島北部における生態系保全等のためのネコ管理・共生行動計画)」を令和5年10月に策定いたしました。

(2) 計画の目的
本計画は、沖縄島北部の生態系保全、公衆衛生の維持・向上及びネコの安全の確保・健康の維持に寄与するため、関係機関等が連携して森林域からのネコの排除、飼いネコの適正飼養、沖縄島北部以外からのネコの流入の防止等のネコの対策を迅速に進めることで希少種の生息状況の改善を図ることを主な目的としています。

(3) 計画の運用時期
令和6(2024)年1月~令和15(2033)年3月
国頭村、大宜味村、東村の住民に対しては住民説明会を開催する予定です。 

よくあるお問い合わせについて
https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/documents/qa.pdf

パブリックコメントの結果について
https://www.pref.okinawa.jp/site/iken/r4/documents/r5nekoactionplanpubliccomment.pdf

お問い合わせ
環境部自然保護課(代表)
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟4階(北側)
電話番号:098-866-2243
FAX番号:098-866-2855


【報道
「森林域にいるネコをゼロへ 沖縄県や3村が管理計画 動物愛護団体の意見を受け精査」
沖縄タイムス2023/10/27(金) 17:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fadc03eeba07990ff814947d5670ab0df8100c8

(概要)
沖縄県と国頭、大宜味、東の3村、環境省沖縄奄美自然環境事務所の5者は2023年10月27日、沖縄本島北部の生態系の保全などを目的としたネコ管理・共生行動計画を策定したと発表。2024年1月から33年3月まで、森林域にいるネコをゼロにすることなどをめざす。

同計画については、捕獲されたネコの殺処分を懸念する動物愛護団体などからパブリックコメントが多く寄せられたため、今年の4月から開始する予定を見送り、5者で計画を精査。

県環境部自然保護課の担当者は「捕獲した猫は譲渡に取り組む」と強調。「新しい家族として引き取りに協力していただくようお願いしたい」と呼びかけた。

(詳細は本文参照)

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コメントは現在2件

 【報道

「ネコが希少種を傷つけたデータはあるのか」と愛護団体 殺処分に懸念が集中 沖縄県の外ネコゼロ計画に意見1090件

 沖縄タイムス配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/e6c3b3313e47d34d68fac1fdddb5805862a65988

(概要)

計画へのパブリックコメントには647の個人・団体から1090件の意見が寄せられ、最も多かったのが、イエネコの殺処分への懸念。計画は殺処分を前提としないと強調しているが、けがや病気、長期間譲渡先が見つからない場合などは例外の可能性がある。5者は年内に住民説明会を開き、理解を求める方針だ。NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は、「3村や県などが,これまでに対策してきたことを,連携して集中的に取り組むことに意義がある」、「世界自然遺産に登録され、国や県はやんばる地域の生態系保全を約束した。自然環境にとっても、人やイエネコの福祉の観点からも、すべてのイエネコが室内飼育されることは必要」と述べた。計画に反対する2023年3月に「全島島猫会議」を設立して,計画撤回の署名活動など実施という.

 (詳細はURLを見てください)

 

 【報道

沖縄県が「捨てネコ防止」「やんばる保全」で行動計画を公表 パブコメは1000件超

配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/6ba6559d68d69e9cb3a32b9a3a24bb34d65477da

(概要)

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森林域では、自動撮影カメラで継続的にネコが撮影され、マングース北上防止柵が設置されている大宜味村塩屋から東村福地にかけての「SFライン」以北では2021年度に82頭、22年度に47頭が確認された。 

 計画では、(1)森林域でネコが確認されなくなること(2)北部の全ての飼いネコが適正飼養され、飼い主不明ネコがいなくなること(3)北部以外からネコが流入しない状態とすること―の三つを目標としている。 

 目標達成に向け、ネコの生息状況のモニタリングや捕獲、不妊去勢手術率向上など3村のネコ飼養条例による飼いネコ管理、捨てネコ防止のため教育現場の普及啓発や警察との連携に取り組む。

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 (詳細はURLを見てください)

 

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コメント by chair

・ようやくこれで,世界自然遺産登録地の4島のうち,奄美大島と沖縄島北部において,「外ネコ(イエネコ)ゼロ」対策計画が策定されたことになります.西表島では「外ネコ(イエネコ)ゼロ」はすでに達成済みです.

・野外で捕獲されるイエネコの数を減らしゼロにするためにも,きちんとした対策と,飼育者は適正飼養と完全室内飼養が必要です

・ペットとしてイエネコを完全室内飼養することは,貴重な生態系にとっても,イエネコにとっても,幸せなことです.

・ペットを飼うということは,飼い主としての大きな責任が伴うことを自覚すべきと思います.

・人とイエネコのこれまでの付き合い方を変えるだけで,生態系にも,ご近所付き合いでも問題解決に向かうはずです.これは,沖縄島北部地域(やんばる)だけでなく,日本国中や世界中のどこの地域でも同じことです.
 
・外ネコ(イエネコ)対策は,先行する奄美大島では在来種回復が認められ,徳之島でも認められています.一方,深刻な問題として,生態系がトキソプラズマで汚染されていることも明らかになってきています.
 
外ネコ(イエネコ)問題に対して,「動物愛護管理法」や各地域の「ネコ条例」を理解し遵守し,外ネコ(イエネコ)問題の解決に向けた活動にしたいものです.

 

2023/10/01

【論文・報道】人口密度が高いほど増えるネコ、人獣共通「トキソプラズマ症」の拡大リスクに

【原著論文】

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0286808

Sophie Zhu, Elizabeth VanWormer, and Karen Shapiro (2023). More people, more cats, more parasites: Human population density and temperature variation predict prevalence of Toxoplasma gondii oocyst shedding in free-ranging domestic and wild felids, PLoS ONE 18(6):e0286808 | doi:10.1371/journal.pone.0286808


【報道】

人口密度が高いほど増えるネコ、人獣共通「トキソプラズマ症」の拡大リスクに

2023.07.05 GrrlScientist | Contributor  

https://forbesjapan.com/articles/detail/64307

 

概要(以下にやや簡略しましたので,詳細は上記URLをご覧ください)

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自由に生活するイエネコや、野良ネコ(飼い主はいないが、人からエサをもらうネコ)および野生化した「ノネコ」は、都市など人口密度の高い地域に集まる傾向にあり、トキソプラズマ症を引き起こす寄生虫がより多く排出される可能性があることが、新たな研究でわかった。この研究では「日内平均気温の変動」と寄生虫排出量に正の相関があることも明らかになった。

トキソプラズマ原虫(Toxoplasma gondii)という寄生虫は、あらゆる場所に存在し、ヒトを含むさまざまな温血性脊椎動物の筋組織や脳組織に感染する。ヒトでは、通常は免疫系により抑え込まれる(不顕性感染)ため大きな問題とはなりにくく、感染者のほとんどは自覚症状がない。しかし、免疫不全の状態では、重篤な状態にもなり得る。また、特に妊娠初期に初感染した場合、胎児が重篤な障害を負うことがある。

トキソプラズマ原虫が感染すると、軽度なものから深刻なものまで、多様な症状を引き起こす場合がある。インフルエンザに似た症状、リンパ節の腫れや痛み、重い眼疾患に加え、免疫機能が低下している患者では重篤な脳症に至ることもある。まれなケースだが、トキソプラズマ原虫が肺に侵入し、重篤な呼吸器疾患を発症した例も知られる。

イエネコを含むネコ科の動物は、トキソプラズマ原虫の終宿主(しゅうしゅくしゅ:成体が寄生する最後の宿主)だ。原虫は、ネコ科動物の体内で有性生殖し、生活環を完結させて、オーシストと呼ばれる、頑強で環境変化に耐性をもつ個体(一種の受精卵)を大量につくりだす。ネコは、糞便を介して、環境中にこれらのオーシストを排出する。


ヒトは、寄生虫卵に汚染されたネコの糞や、糞で汚染された食品などを口に入れることにより感染するほか、中間宿主(幼生が寄生する宿主)として汚染された豚肉や鶏肉などを、生または調理不十分なまま食べることでも感染が生じる。

トキソプラズマに関するこれまでの研究は、おおむね家庭で飼育されるイエネコによる原虫の排出に注目しており、自由に生活するイエネコ、野良ネコあるいはノネコの研究はあまり進んでいない。加えて、自由に生活するネコ科動物によるオーシストの排出に、気候変動や、環境汚染の主要因である人間活動がどのような影響を与えるかについては、ほとんど検討されてこなかった

カリフォルニア大学デイヴィス校の博士課程に在籍するソフィー・チューらは、こうした知見の乏しいテーマに注目し、先行研究で収集されたデータに一歩踏み込んだ解析を行なった。

「Plos One」に2023年6月21日付で発表された論文において、チューらの研究チームは、自由に生活するネコによるトキソプラズマ原虫のオーシスト排出について、生態学的および疫学的側面を検討し、各種哺乳類への感染拡大リスクを分析した。

チューらは、6種の中型から大型の野生ネコ(ピューマやボブキャットなど)および、自由に生活するイエネコや、飼い主のいない野良ネコ、ヒトに給餌されている屋外生活するネコ、ヒトに給餌されていない「野生化」したノネコ)を対象とした、47の既存研究のデータの再解析を行なった.

(略) 

トキソプラズマ原虫のオーシスト排出と最も顕著な関連がみられた要因は、人口密度の高さだった。また、温度も重要な要因であることが明らかになった。

具体的には、日内平均気温の変動が大きいほど、オーシスト排出量が(特にイエネコにおいて)多くなっていた。その一方で、乾季の周辺温度が高いほど、野生のネコ科動物によるオーシスト排出量は減少することがわかった。

関連が疑われたその他の要因(年間降水量や年間平均気温など)については、オーシスト排出量との相関は見られなかった。

(略)

イエネコの生息密度については、世界規模の推定が行われていないため、この研究では、人口密度を代替指標とした。人口密度が高く、人間活動が活発な地域ほど、捨てられる飼いネコ、外飼いネコ、脱走した飼いネコが多く、また野良ネコのコロニーへの給餌量も多いと考えられる。

もう1つ考慮すべき要因は、都市化が進み人間活動が活発になった地域では、人獣共通感染症が増える方向で周辺環境が変化する可能性があることだ(参照)。こうした複合的な要因から、自由に生活するイエネコの個体数が増加すると、環境中へのオーシスト排出が促進され、トキソプラズマ原虫の疫学的特性と感染パターンが変化するおそれがある。

今回の新たな知見と、既存の研究で提示されたデータを合わせて考えると、人口密度の上昇と、気温変動の不安定化によって、トキソプラズマ原虫だけでなく、その他の感染症の蔓延を招きかねない環境条件が揃うおそれがある。

政策決定者らは、今回の研究結果に基づき、トキソプラズマ原虫の感染を抑制するため、野良ネコの個体数管理に重点的に取り組むべきだとチューらは提言している。

(略)

以上

2023/09/22

【報道】ペットの適正飼養啓発 鹿児島県奄美大島・徳之島 5か所でキャンペーン(奄美新聞)

 

ペットの適正飼養啓発 鹿児島県奄美大島・徳之島 5か所でキャンペーン

配信奄美新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/ad3ab0336ec333d9b89128ca6b0ce8e0d3548ff4

 

奄美大島と徳之島で21日、ノイヌ・ノネコ対策検討会の会員、関係団体によるペット適正飼養啓発キャンペーンが行われた。20~26日の動物愛護週間に合わせ実施されたもので、参加者はチラシなどを配り、飼い犬・飼い猫の適正飼養を呼び掛けた。  キャンペーンは、同検討会会員の環境省、県、各自治体などに加え奄美猫部、奄美野鳥の会、奄美哺乳類研究会、徳之島虹の会など関係団体も協力。奄美市名瀬と瀬戸内町、徳之島町、天城町、伊仙町の計5か所で開催した。

 

以下,詳細は上記URL参照してください.

2023/07/26

【報道】奄美の捕獲ノネコ 9割は首都圏へ 島外頼りのいびつな構造 「世界遺産の恩恵は受け、ノネコ要らないは身勝手」(南日本新聞)

 【報道】

奄美の捕獲ノネコ 9割は首都圏へ 島外頼りのいびつな構造 「世界遺産の恩恵は受け、ノネコ要らないは身勝手」

南日本新聞 2023/07/25 07:57  373news.com
 
 
(概要)
奄美・沖縄の世界自然遺産登録から26日で2年になる。鹿児島県奄美大島では、アマミノクロウサギなどの希少動物を補食する野生化した猫(ノネコ)の対策が道半ばだ。島内5市町村でつくる「ねこ対策協議会」と環境省はノネコの捕獲・譲渡に2018年度から着手。これまで466頭を捕らえたものの、600~1200頭とされる推定生息数には程遠い。譲渡先の9割を島外に頼るいびつな構図も浮かぶ。
 
(中略)
 
◇ノネコの捕獲・譲渡 
 2018年7月に始まった。主に環境省は捕獲、奄美大島5市町の「ねこ対策協議会」が譲渡を受け持つ。協議会が運営する奄美ノネコセンター(奄美市)に捕獲したノネコを一時収容。ノミ取りや避妊去勢、ウイルス検査などを経て島内外16の個人・団体の譲渡認定者に情報提供し、引き取り先を1週間募集する。見つからなければ安楽死させるが、これまで回避している。
 
(詳細はURLを御覧ください)
 
 
【広報】奄美大島におけるネコ対策のこれまでの成果(奄美ネコ対策協議会)
奄美大島では飼ネコ登録,避妊去勢手術,マイクロチップ装着,ノラネコのTNR処置,ノラネコ交通事故等死骸回収,ノネコ捕獲数(環境省),ノネコ譲渡数などを公表されている.


(コメント)
島内ではノラネコの譲渡はあるが,ノネコの譲渡者は少ないという状況です.ネコ問題は奄美大島の島内で起きていて,島内住民がそもそもの原因を作っている問題です.まずは,外ネコ譲渡促進とともに,島内住民こそ,外ネコを作らないよう,飼ネコ条例遵守と適正飼養(完全室内飼養)遵守を責任を持って実現してほしいものです.

2023/07/15

【報道】ノネコとノラネコ、同じ猫なのに… 4万人が署名した「狩猟鳥獣からノネコ・ノイヌを削除」を求める運動が問いかけるもの

 

ノネコとノラネコ、同じ猫なのに… 4万人が署名した「狩猟鳥獣からノネコ・ノイヌを削除」を求める運動が問いかけるもの

まいどなニュース配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/5defc552d6537ad4eaa21df82de935c83d563c06/comments?expand_form

 

(概要)

 2023年春、広島・呉で発覚した事件が注目を集めました。 「猫1匹を刃物で突き刺すなどして殺した」として呉市の大学院生の男(24)が逮捕されました。男は「猫を殺したことに間違いないが、愛護動物にあたらない野猫(ノネコ)だと思っていた」と供述。この主張はどういうものなのでしょうか。

・・・・・・

「環境省が鳥獣保護管理法によって『ノネコ』を狩猟鳥獣に指定していなければ、今回の悪質かつ残忍な殺害事件は防げた可能性が高いと考えています。どうぶつ基金は、今後同様の事件が発生しないために、そして、想像を絶する恐怖と苦痛のなかで命を奪われた猫のためにも、鳥獣保護管理法の狩猟鳥獣から『ノイヌ』『ノネコ』を削除することを求める署名活動を行っています」

 (詳細はURLを見てください)

 

(コメント:虐待防止と,狩猟鳥獣対象解除の効果が果たしてあるのかと思います.外ネコ管理対策や外ネコをつくらないよう,適正飼養(室内完全飼養)をきちんとしたほうがいいのでは?)

 

 

2023/07/14

【報道】「マダニ感染症」過去最悪ペース 半年で243人、温暖化で分布拡大(日本農業新聞)

 

「マダニ感染症」過去最悪ペース 半年で243人、温暖化で分布拡大

配信 

 https://news.yahoo.co.jp/articles/9548c52811506e15d530c9676eee1252a2b94f3f

感染症法で「4類」に分類され、医師に診断の報告が義務付けられるマダニ媒介感染症6種の患者数が今年、過去最悪のペースで増えていることが分かった。国立感染症研究所が都道府県の患者数を1週単位で記録する「感染症発生動向調査」を基に集計したところ、26週目に当たる7月2日時点で243人に達した。

 (中略)

 患者数増加について、環境省鳥獣保護管理室は「マダニを運ぶ鹿やイノシシの生息域が、地球温暖化に伴う積雪の減少で広がっているためではないか」と指摘。その上で「耕作放棄地の増加で人間の生活域にも近づいている」として感染対策の徹底を求める。

 

(詳細はURLを見てください)





2023/07/06

【報道】欧州で猫24匹鳥インフル感染、ペットの「室内飼い」呼び掛け(AFP,時事)

 

【報道】欧州で猫24匹鳥インフル感染、ペットの「室内飼い」呼び掛け

 配信 

 https://news.yahoo.co.jp/articles/38ed567cd573108223460a9f22a4196fdc228050

(概要)

【AFP=時事】欧州食品安全機関(EFSA)は14日、ポーランドで猫24匹の鳥インフルエンザへの感染が確認されたことを受け、猫や犬の飼い主に対し、ペットを屋外に出さないよう呼び掛けた。

(中略)

 ポーランドでは今月10日以降、飼い猫24匹の鳥インフルエンザ感染が報告されている。イタリアでもここ数週間で犬5匹、猫1匹の感染が確認された。感染経路はまだ特定されていないが、鳥インフルエンザに感染した家禽類の生肉を食べたことが疑われている。【翻訳編集】 AFPBB News

 (詳細はURLを御覧ください)

 

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【報道】食べた生の肉から高病原性鳥インフルエンザH5N1感染したネコのうちの1匹が陽性に(ポーランド))

ポーランドで高病原性鳥インフルエンザH5N1に感染したネコのうちの1匹が食べた生の肉からH5N1が陽性に。 エサから感染した可能性。 ネコ-ネコ感染は今のところは報告無し。 ネコでは消化管から感染することが過去に報告されているがヒトでは報告無し。
 
Raw meat consumed by one of the infected cats in Poland has tested positive for H5N1 bird flu, according to researchers. "An assessment of the situation has shown that food is one of the likely routes of transmission," they say So far, no reports of cat-to-cat transmission
 
 
 

Tuesday, July 04, 2023

Poland: Concerns Over The Possibility Of H5N1 In The Food Chain 

 

Monday, July 03, 2023

Poland's National Veterinary Institute Genome Sequence Analysis Of H5N1 Viruses Detected In Cats

 

 https://afludiary.blogspot.com/2023/07/polands-national-veterinary-institute.html

2023/07/01

【広報・報道】沖縄で繁殖し、オーストラリアとの間を渡りする ベニアジサシ(絶滅危惧種)が、ノラネコに捕食(山階鳥類研究所)

【広報】

報道関係各位 2023 年 6 月 30 日

山階鳥類研究所

沖縄で繁殖し、オーストラリアとの間を渡りする

ベニアジサシ(絶滅危惧種)が、ノラネコに捕食されました

https://www.yamashina.or.jp/hp/p_release/images/20230630_prelease.pdf

沖縄で繁殖し、オーストラリアとの間を渡りするベニアジサシ(絶滅危惧種)が、
ノラネコに捕食されました。
オーストラリアから渡来して沖縄周辺で繁殖する海鳥のベニアジサシ(環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類)が、ノラネコによって捕食されている様子が、撮影されました。
・6 月 22 日沖縄県うるま市勝連半島の漁港で、ノラネコが防波堤にとまって休むベニアジサシを捕獲(少なくとも 2 羽)し、口にくわえて運ぶところが観察されました。
・これまでもノラネコによってヤンバルクイナが捕食されることはわかっていましたが、ベニアジサシでは初めてです。
・ベニアジサシの繁殖数は近年減少傾向にあり、影響が心配されます。
・この個体には鳥類標識調査(注)の金属足環が付いていたため回収して調べたところ、約 6,000km南のオーストラリア・クイーンズランド州・スウェイン環礁で、2002 年 1 月 12 日に標識されたもので、21 歳以上であることも判明しました

 

オーストラリアでこの個体に足環を付けた研究者(ポール・オニールさん)のコメント:
私たちは、2002 年 1 月 12 日にスウェイン礁(グレートバリアリーフ海洋公園)で足環を付けました。オーストラリアと沖縄との間の長距離往復飛行に何度も成功したのに、ネコに捕食されるという非常に悲しい結末。 たくさんの子孫を残してくれていたらいいですね!ベニアジサシはオーストラリアでは主にネコのいない遠隔島にしか生息していないため、こちらにいる間はネコから安全であるようです。 ただしオーストラリアの他の鳥類や哺乳類の種について、その多くは主にネコの捕食によって急速に絶滅に向かっています。
 

ベニアジサシとは:ヨーロッパやアフリカ、北アメリカなどに生息する海鳥。日本では主に沖縄島周辺で繁殖し、オーストラリア東部で越冬することが鳥類標識調査(注)で判明している。沖縄周辺の個体数は、2021年の環境省調査では約 1,500 羽であったが、調査年による増減が見られる。同年の巣数は約 500 巣と 2009 年以降減少を続けていて、2009 年に比べると 68.7%減少した(生物多様性センター2021、モニタリングサイト 1000 島嶼海鳥調査報告書)。

 

ネコの捕食による鳥類への影響:
ノネコやノラネコが野生鳥類を捕食することによる影響は、世界中で懸念されている。日本では伊豆諸島御蔵島のオオミズナギドリ(海鳥、準絶滅危惧種)の繁殖地で、1970 年代後半には 175 万~350 万羽いたものが、近年 10 万羽程度に激減したことの一因がネコであると考えられている。ネコ 1 匹あたり平均で年間に 313 羽のオオミズナギドリを捕食するとの推定がある(Azumi他2020)。
https://link.springer.com/article/10.1007/s13364-020-00544-5


(注)鳥類標識調査とは:鳥類を捕獲し、個体識別用の足環を装着して放鳥する生態調査。鳥類の国内外の渡りや寿命などの生態を明らかにする目的で実施されている。近年は、鳥類生息状況のモニタリングのためにも活用されている。日本では環境省の委託事業として、山階鳥類研究所が、多くのボランティアの協力とともに実施している。 同研究所には 1961 年以来足環を装着して放鳥した約 600 万羽 のデータが蓄積されている。
 

この件に関する問い合わせ先:
写真のデジタルデータ、またノラネコが捕獲しようとする際の動画もありますので、
ご希望の方はお問い合わせください。

公益財団法人 山階鳥類研究所副所長 尾崎清明
e メール:ozaki(アットマーク)yamashina.or.jp
Tel: 04-7182-1101
研究員 富田直樹
e メール:tomita(アットマーク)yamashina.or.jp 


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【報道】ノラネコ、絶滅危惧種を10分で食べ終える 防波堤に並ぶベニアジサシ狩る うるま市の漁港 「屋外ネコ減を」専門家が警鐘

 沖縄タイムス 2023年6月28日 8:00

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1177328

https://news.yahoo.co.jp/articles/ba82cebe10b471c83047459165b7a97ec3510161

(概要)

 うるま市の漁港で22日、飛来した絶滅危惧2類のベニアジサシをノラネコが捕食する様子を漁師の男性が発見して撮影した。ノラネコはベニアジサシを捕まえると10分もかからずに食べ終え、次の獲物を狙ったという。専門家は「屋外で生息するネコを減らす必要がある」と警鐘を鳴らしている。 

 

県は家畜への伝染病感染、不妊去勢手術が済んでいない個体の妊娠リスクの防止のため、ネコの完全室内飼育を呼びかけている。またヤンバルクイナなど希少野生動物を捕食しているとして、世界自然遺産のやんばる3村で屋外にいるネコをゼロにする計画の作成も進めている。

 どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は「人間に餌をもらいキャットフードを食べ慣れたネコでも、高い狩猟能力は衰えない」と指摘する。ヘビやカエルの捕食による寄生虫の感染や交通事故に遭うリスクもあり、「ネコを危険から守るためにも、屋外ネコを減らすべきだ」と強調。屋外ネコを増やさないため、「県だけでなく各市町村など地域でのルール作りも求められる」と述べた。

 

(詳細はURLを見てください)


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【報道】沖縄でネコに食べられたベニアジサシは「長寿」の21歳 オーストラリアから来た絶滅危惧種の鳥だった 

配信 (社会部・普久原茜、政経部・東江郁香)

https://news.yahoo.co.jp/articles/95f59629987142bac0d86e298cb51c621fb5733d

(記事概要とコメント)

 捕食されたベニアジサシの足輪を研究所が回収し調査したところ、オーストラリアのスウェイン環礁で2002年1月12日に付けられ、この個体は21歳以上だった。

 

 環境省の調査によると、2021年に沖縄島周辺で確認されたベニアジサシの巣の数は、2009年と比較して68・7%減少している。  

 

 「琉球わんにゃんゆいまーる」の畑井モト子代表理事は「外にいるネコも命ある存在とし、これ以上増やさないように不妊去勢手術をし、マナーを守った餌やりなどの管理が必要。飼い猫の適正飼養を徹底して」と訴えたという。


(本記事へのコメント:この記事の最後で愛護団体のコメントを載せていますが,外ネコ容認も訴えていて,この記事の趣旨のベニアジサシ捕食再発防止と論理的にも矛盾する記事となっています.外ネコ容認で問題解決にはなりません.「飼ネコの適正飼養(室内飼養)の徹底」を図ってほしいものです)


以上です.


2023/06/30

【報道】やんばる3村での猫の保護・捕獲は5年で1,692頭 うち1,481頭は返還・譲渡(沖縄県まとめ)(琉球新報)

 

【報道】やんばる3村での猫の保護・捕獲数は5年で1,692頭,うち1,481頭が返還・譲渡 (沖縄県まとめ)

配信(慶田城七瀬)

概要

 沖縄県は6月29日、本島北部のやんばる地域で、県と国頭、大宜味、東の3村が捕獲・保護した猫の数は、2018年度から22年度までの5年間で合計1,692頭,そのうち飼い主に返還されたり、譲渡されたりしたのは1,481頭(全体の83.8%)と報告した。
 
県のノネコ等対策事業や保護条例に基づく3村の取り組みをまとめた。
 
県は、やんばるの生態系保全や公衆衛生の維持向上、猫の安全確保などを目的に、環境省や3村と共同でやんばるの屋外猫をゼロにする行動計画の策定を進めている。
 
県と3村で募集した県民からの意見(パブリックコメント)を現在とりまとめており、県の回答を8月下旬から9月頃に公表する予定。 
 
本計画は「猫の殺処分が目的ではない。捕穫後は地元住民以外にも情報発信や協力を求め、譲渡に積極的に取り組む」内容と説明されている。 

(詳細はURL参照)