【報道】ネコ対策など見直し必要 自然遺産連絡会議・徳之島部会 3項目でB判定
配信 南海日日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/c44668ce2c504ea2ddacee4dea8412a7d3811981
(概要と解説)
世界自然遺産について「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産地域連絡会議」「徳之島部会」が7日、鹿児島県天城町役場で開かれ,環境省、県、徳之島3町、民間団体などから約50人(オンライン含む)が参加し,各地域の保全状況の判定の「モニタリング評価」が示された.今回は「奄美群島世界自然遺産保全・活用検討会徳之島自然利用部会」と併催で,コロナ禍のため,2019年度依頼の4年ぶりの開催であった.
(中略)
「モニタリング評価」は,遺産価値の維持や強化を目的に2019年8月に策定された「世界自然遺産推薦地モニタリング計画」に基づき,2021年度の調査結果をもとに,科学委員会が評価した.評価判定は「遺産価値への悪影響なし」の「S」から「事業計画の大幅な見直しが必要」の「C」までの4段階で判定した。
徳之島の評価
1. 徳之島は,①交通事故の発生,②外来種(ノネコ・ノイヌ含む)による捕殺,③飼い猫の管理―の3項目でB判定。
2.徳之島については「不妊去勢手術率が高い一方でマイクロチップ装着率と室内飼養が低い水準」との指摘があった。
3.アマミノクロウサギなど希少野生動物のロードキル(交通事故死)対策として「県道花徳浅間線」「県道松原轟木線」で侵入防止柵(防獣ネット)を設置したことなどを報告した。
外来種問題
1.今年5月に島内での生息が確認された外来種「シロアゴガエル」の生息状況について、環境省徳之島管理官事務所の担当者は「島内753地点の調査の結果、40地点で分布を確認」「徳之島町井之川以南から亀徳以北で広く分布」「駆除数は成体4000以上、泡巣(卵塊)3000以上」などと調査と対策の内容を報告した。
2.奄美大島や沖縄県の一部で発生が確認されているソテツの害虫「カイガラムシ」など外来種対策への意見が多く、「周知啓発活動の拡充」「関連機関の情報共有と連携の改善」などを求める声が上がった。
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