わが国の島嶼などの在来希少種や生態系に影響をあたえる外来種問題として,イエネコFelis catus問題を考える研究会です.イエネコの適正飼養,適正管理,適切対策などによって,島や地域の在来種や在来生態系・生物多様性が保全されることを考える研究会です.
2022/06/15
【報道】奄美大島 世界遺産、野生化ヤギが脅かす「捕獲の意欲わかない」猟友会の事情
2022/06/08
【報道】兵庫県,農作業などで草むらを行き来していた80代女性がマダニ感染症「SFTS」に感染
報道概要
兵庫県西端の上郡町に住む80代女性がマダニに刺され、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」と診断されたと兵庫県が発表.
上郡町に住む80代の女性は,2022年5月29日に食欲不振や脱力感などの症状があり、6月に病院を受診したところ足にマダニに刺された痕が見つかったという。
現在は入院中ですが、快方に向かっているという。 女性は農作業などで草むらを行き来するなどしていたという。
兵庫県でマダニによる感染症が確認されるのは今年初めて。 県は,マダニに刺されると最悪の場合死に至る可能性もあるとして,多く生息している草むらや藪などでは長袖・長ズボンを着用し肌の露出を少なくするよう呼びかけている.
2022/06/03
【報道】マダニが媒介する感染症「SFTS」に要注意! 医療情報学教授が懸念
日刊ゲンダイDIGITAL
2022/6/3(金) 9:06配信
掲載記事から紹介
永田 宏/長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授
新型コロナがようやく落ち着いてきたが、その陰で地味に勢いを増している感染症がある。中でもマダニが媒介する新規感染症が、医療界で静かな注目を集めている。それが重症熱性血小板減少症候群(SFTS)だ。
発生地は中国東北部。今世紀に入ってから、出血熱の症状を呈する患者が出始め、2011年に原因ウイルスが特定され、「SFTSウイルス」と呼ばれている。感染初期は、インフルエンザに似た症状が出るが、重症化すると血液中の血小板が急激に減少する。そのため皮下や消化器粘膜から出血しやすくなり、紫斑が現れたり下血したりする。さらに重症化すると、神経症状(意識障害、痙攣など)が出て、昏睡状態に陥り、死に至る。
日本では、12年に山口県で50代女性の感染が確認された。風邪の症状に加え、脇の下のリンパ節が腫れ、手足が脱力し、白血球と血小板が著しく減少していた。入院治療の甲斐なく、4日目(発症から7日目)に出血性ショックで死亡した。死後の検査でSFTSウイルスが発見され、診断が確定したのである。
これが日本初の患者だ。これを受けて、13年には4類感染症(全数報告義務)に指定された。その後、患者は増え続け、西日本一帯で毎年60人から100人、少しずつ増えながら推移している。しかも徐々に東に勢力を広げており、21年には千葉県で関東初の患者が確認された。中国における致死率は30%以上、日本国内でも20%前後と、かなり高い。
ウイルスを媒介するのは、フタトゲチマダニやタカサゴキララマダニなど、日本中に普通に生息しているマダニである。都会人はマダニなど見たことがないし、まして刺された経験はほとんどないだろう。布団やカーペットにすみついて、ハウスダストの原因となるダニとは違う、吸血性の大型ダニ(数ミリ~1センチ程度)である。ヒトの皮膚に長い針(正しくは顎)を突き刺し、そのままじっと張りついて、数日から1週間以上にわたって血を吸い続ける。満腹になると、離れてどこかに行ってしまう。その間、ヒトの方は痛みやかゆみをほとんど感じない。見つけても、手で引きはがせないほどしっかり張りついているため、皮膚科に行って、皮膚ごと切り取ってもらうしかない。
とはいえ、それらのマダニのSFTSウイルス保有率は数%に過ぎないとされている。だから刺されたからといって、直ちに病気を心配する必要はない。また感染しても、若くて健康なヒトは無症状ないし軽い風邪程度の軽症で済む。患者の大半は中高年や高齢者に限られる。
しかし、感染した患者やペットからの2次感染があるので注意が必要だ。実際、SFTSに感染したイヌやネコを診察した獣医師が感染した、という事例もある。
「アビガン」が治療に有効との報告も
治療薬はまだ開発されていないが、富山化学工業(現・富士フイルム富山化学)が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」が有効という報告がある。アビガンは新型コロナに効くかもしれないと臨床研究が行われてきたが、残念ながら有効性は立証されなかった。しかしSFTSに対しては、日本と中国で行われた予備的な治験で、致死率が半減したとされている。
感染を防ぐには、マダニに刺されないことだ。アウトドアの際には、できる限り長袖・長ズボンで肌の露出を避けるか、ディート入りの虫よけスプレーを使うなどの対策が必要だ。ペットにも、マダニよけの飲み薬を与えておこう。ペットが感染すればヒトにうつる心配がある。またペットの毛に取りついたマダニが帰宅後、飼い主や家族に寄生するケースもある。室内に入れる前にブラシをかけるなどして虫を落としておけば、安心である。
アウトドアに行かなくても用心に越したことはない。マダニはシカ、イノシシ、サルなどの野生動物に寄生して移動する。最近は大都市の市街地でも野生動物が頻繁に出没するようになってきた。そのため街中の公園や郊外の貸農園で、マダニに寄生される被害が増えてきている。
マダニはSFTS以外にも怖い病気を持っているので、風呂に入ったときに鏡で全身をチェックするなどしたほうがいい。それらしいものが見つかったら、迷わず皮膚科に行くことをおすすめする。
2022/06/01
【報道】犬猫にチップ装着義務化 6月1日施行、飼い主特定容易に
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip.html
本Q&Aは、2022年6月1日から始まる「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度に関する内容です。現在、民間事業者が個別に実施しているマイクロチップ情報登録制度とは異なりますので、御注意ください。
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室
5.マイクロチップの装着等
(1)マイクロチップの装着に係る義務(第39条の2関係)
[一]
犬猫等販売業者の義務
犬猫等販売業者は、犬又は猫を取得したときは、当該犬又は猫を取得した日(生後90日以内の犬又は猫を取得した場合にあっては、生後90日を経過した日)から30日を経過する日(その日までに当該犬又は猫の譲渡しをする場合にあっては、その譲渡しの日)までに、当該犬又は猫にマイクロチップを装着しなければならないこととする。
[二]
飼い主の努力義務
犬猫等販売業者以外の犬又は猫の所有者は、当該犬又は猫にマイクロチップを装着するよう努めるものとする。
(2)犬又は猫の登録(第39条の5及び第39条の7関係)
[一]
(1)によりその所有する犬又は猫にマイクロチップを装着した者は、当該犬又は猫について、環境大臣の登録を受けなければならないこととする。
[二]
狂犬病予防法の登録手続の特例
犬の登録があった場合における狂犬病予防法の登録手続の特例を設ける。
(3)環境大臣は、その指定する者に、犬又は猫の登録の実施等に関する事務を行わせることができることとする。(第39条の10関係)