(下記は抜粋です.詳細は環境省HP参照してください)
1.世界遺産一覧表への記載の可否
記載
2.記載基準への適合
X 生物多様性
評価内容:国際的にも希少な固有種に代表される生物多様性保全上重要な地域である。
3.指摘事項等
○ 当該国のこの資産の保全に対する決意と、完全性に対する疑問に対処するために当初の推薦を修正した努力を賞賛する。
○ 以下について対応を要請する。
a)特に西表島について、観光客の収容能力と影響に関する評価が実施され、観光管理計画に統合されるまでは、観光客の上限を設けるか、減少させるための措置を要請する。
b)希少種(特にアマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ)の交通事故死を減少させるための交通管理の取組の効果を検証し、必要な場合には強化するよう要請する。
C)可能な場合には、自然再生のアプローチを採用するための包括的な河川再生戦略を策定するよう要請する。
d)緩衝地帯における森林伐採について適切に管理するとともに、あらゆる伐採を厳に緩衝地帯の中にとどめるよう要請する。
○ 上記要請事項への対応状況について、2022 年12 月1 日までにユネスコに提出し、IUCN の評価を受けるよう要請する。
IUCN記載延期勧告と指摘(2018年5月4日)を踏まえた
再推薦の変更点(2019年2月)
1.評価基準のix生態系に合致しないが,x生物多様性に該当する可能性 → x生物多様性のみ適用
2.推薦地の連続性として,沖縄島北部訓練場返還地を推薦地に含んでいない → 返還地を国立公園と森林生態系保護地域に指定して追加
3.連続性なく遺産価値証明の不必要な小規模の区域(100ha以下)が複数含まれている → 分断小規模区域の解消
その他の指摘
4.北部訓練場の残る地域の調整 → 情報共有,外来種対策協力,意見交換の継続実施を推薦書や包括的管理計画に記載
5.ノネコ等外来種対策の推進 → 奄美大島においてノネコ管理計画策定,取り組み実施,侵略的外来種の侵入防止実施
6.観光管理構築 → 観光利用計画策定,利用ルール導入など推進
7.絶滅危惧種や固有種などの総合的モニタリングの実施 →2019年8月モニタリング計画策定