2026/02/02

【報道・報告】年1万人感染「猫ひっかき病」にご注意…研究者ら「むやみに野良猫を触らない」「飼い猫を外に出さない」(山口大学)読売新聞オンライン26/02/01

 

【報道】年1万人感染「猫ひっかき病」にご注意…研究者ら「むやみに野良猫を触らない」「飼い猫を外に出さない」

読売新聞オンライン

配信

 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6568255

 猫にひっかかれたり、かまれたりして感染する「猫ひっかき病」について知ってもらおうと、山口大医学部(宇部市)の研究者らが31日、山口県宇部市立図書館で講演会を開いた。研究者の一人、常岡英弘特命教授は「病気を正しく理解し、対策することで幸せな猫ライフを送ってほしい」と話した.

同大はクラウドファンディング(CF)で、検査キットの開発費用を募っている。問い合わせは同大医学部(0836-85-3253)へ。

 

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

【解説】猫を飼っている方や、外の猫の保護活動をしている方は、「猫ひっかき病」について正しく知っておくことが大切です。 猫にかまれたり、ひっかかれたりしたとき、この病気の知識があれば、病院で「猫にかまれた」ことを伝え、適切な対応を受けることができます。 猫ひっかき病は、猫そのものが悪いわけではありません。 ノミを介した細菌感染が原因であり、人と猫の暮らし方によって感染リスクは大きく変わります。 予防としては、むやみに野良猫に触れないこと、飼い猫を外に出さないこと、定期的な爪切りやノミ対策を行うことなどが人と猫の双方を守る行動につながります。 診断に時間がかかる現状は、患者さんの不安を長引かせる要因にもなっています。即時診断が可能な検査キットの開発は、早期治療につながります。 猫との暮らしを安心して続けるためにも、科学的な知識と適切な対策を、社会全体で共有していくことが求められています。

(詳細は上記URLをご覧ください) 

 

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【報告】

山大研究Q&A Vol.1「猫ひっかき病」について

https://www.yamaguchi-u.ac.jp/med/research/column_v1/index.html

Q.猫ひっかき病とは、どんな病気ですか

ネコに引っかかれるなど、ネコとの接触によって感染する病気です。その病原体は「バルトネラ・ヘンセレ (Bartonella henselae)」という細菌です。ネコは感染しても症状が出ませんが、人はリンパ節が腫れる、発熱するなど、さまざまな症状が現れ、免疫力が低下した人は重症化する場合もあります。 

Q.どのようにして感染しますか

感染したネコの血液(赤血球)内には、バルトネラ・ヘンセレが存在します。ネコノミ(Ctenocephalides felisがネコに寄生して血液を吸うと、バルトネラ・ヘンセレを含んだフンが体の表面に排泄されます。ネコのグルーミング(毛づくろい)により排出されたバルトネラ・ヘンセレがネコの爪や歯などに付き、感染源となります。また、ネコノミから直接感染することもあります。ネコノミはイヌにも寄生するため、イヌから感染する場合もあります。ネコに引っかかれたりしていなくても、感染したネコに触れた手で目をこすったり、手に小さな傷があったりするとそこから感染することがあります。

Q.発症すると、どんな症状が出ますか

ネコとの接触や、ネコに引っかかれたりした後、数日から2週間のうちに、受傷部位の皮膚に赤紫色のブツブツが現れたり、水ぶくれになったりします。さらに1・2週間後には痛みを伴うリンパ節の張れや発熱が現れ、全身の倦怠感や胸のむかつき、嘔吐、頭痛、食欲不振を伴う場合があります。まれに、視神経網膜炎や不明熱、多発性肝脾肉芽腫、心内膜炎、脳症などの症状が現れることもあります。


Q.どういった人が感染しやすいですか

子どもから大人まで幅広く感染しますが、特に15歳以下が感染者全体の6割を占めています。その理由として、子どもは猫に接触する機会が大人より多いと考えられます。例えば、路上などで野良猫に遭遇した場合、子どものほうが、無防備な状態で気軽に野良猫と接触していると考えられます。

Q.どのような治療法がありますか

猫ひっかき病の典型的な症状を有する場合は、特別な治療をしなくても6~12週で軽快、自然治癒しますが、抗生剤を使用すると症状の軽減および病期の短縮が可能になるので、診断がつき次第、抗生剤が投与されます。症状が重症化している場合は、積極的に抗生剤治療が行われます。

Q.猫ひっかき病は、人から人へ感染しますか

猫ひっかき病はネコから感染例が多いですが、他にイヌ、ネコノミ、ダニからの感染例もあります。しかしながら、ヒトからの感染例は今のところありません。 

Q.予防対策はありますか

猫ひっかき病の90%以上の原因は、猫との接触(特に子猫)によるものです。したがって、以下に注意しましょう。

・ブラッシングをこまめにし、ネコの体を清潔に保つ。
・定期的に猫の爪を切る。
・ネコ(特に子猫)との接触後は手指をよく洗う。
・野良猫には触らない。
・ネコと過度なスキンシップは避ける。
・ネコを興奮させない。
・飼い猫はできるだけ外に出さない(野良猫との接触を避ける)。

 (詳細は上記URLをご覧ください)